皆さん、こんにちは!
赤鬼です!
ヽ(*´∀`)ノ
いきなりですが、質問です。
ニョロニョロした生物と言えば?
そう!「土用の丑の日」の主役であるウナギと、
ムーミン谷に生息しているニョロニョロです!
今日は、ニョロニョロ、ウナギを土用の丑の日に食べる由来を調べてみました!
それでは行きましょう!
土用の丑の日2015年はいつ?
「土用の丑の日」は毎年20日頃ですが、本年度の日程は7月24日と8月5日となっております。
今年は二回あるようですね♪
また、「土用」とは中国の「陰陽五行説」に基づいて構成されており、
四季の終わりの十八日間を指します。
※厳密に言えば、立春、立夏、立秋、立冬の前の各18日間の土用の事です。
四季それぞれにある「土用」ですが、夏の場合、時期を示す十二支が「丑」に当たるため、
「土用の丑の日」になったのです。
僕は、幼少期に「土用の丑の日」を「土曜の牛の日」と勘違いし、
「土曜日に牛が食べれるで~!」
と、ウキウキしながら待っていたのに、ウナギが出てきて凹んだ思い出があります。
今となっては笑い話ですが、当時は騙された気分になりました(^_^;)
皆さんも、一度くらい勘違いされた事があるのではありませんか?
ヽ(・∀・)ノ
土用の丑の日にウナギを食べるようになった由来
現在から遡ること約300年前、日本が「江戸時代」と呼ばれていた時です。
平賀源内と言う学者がいました。
ある日、源内さんがウナギ屋の店主に相談を受けました。
「夏の暑い盛りでウナギが売れずに困っています。」
そこでお店に「本日、丑の日」と書かれた看板を掲げました。
不思議に思った江戸っ子達に
「夏場にウナギを食べると、夏バテしないそうですよ。」
と、話したところ たちまち広まっていったそうです。
また、ウナギ以外にも、丑の「う」にちなんで、
梅やウリ等も体に良いとされていたようです。
本当にささいな事から、今日の日本の伝統になったのですね♪
そもそも平賀源内ってどなた?
平賀源内は、享保13年(1728)高松藩(現在の香川県)の足軽
「白石茂左衛門(良房)」の三男として産まれました。
24歳の時に藩命を受け、長崎にてヨーロッパの学術・ 文化・技術を総称した学問蘭学を学びました。
その後、長崎の留学を終えた源内は、江戸にて中国で発達した医薬の学問 「本草学」を学びました。
源内の名前が一気に知れ渡ったのは、「物類品隲(ぶつるいひんしつ)」と言う全国の物産を記した図鑑を発刊してからでした。
1757年より、5度開かれた薬品会(物産会)の展示物、2,000種類から360種を選び、産地を示し解説した内容の図鑑だったそうです。
その後、高松藩の薬草園の管理者である「薬坊主格」となった源内先生ですが、
好奇心旺盛だったのか、狭い藩と言う世界から飛び出したかったのか、33歳の時に脱藩します。
江戸時代の脱藩と言えば、かなりの重罪となり、最悪の場合「死罪」となる程でした。
そこまで厳罰は無かったものの、源内さんは他藩に士官が出来ない「士官御構」となり、浪人となってしまいました。
自らを「天竺浪人」と名乗り、それを機に様々な分野に手を出した源内先生。
寒暖計、磁針計、万歩計、エレキテル、等、100種類にも及ぶ発明の数々。
「西洋婦人図」という題名の油絵、遠近法の確立。
文学の世界では、風来山人(戯作号)、福内鬼外(浄瑠璃号)と洒落たペンネームで、ベストセラー作家になります。
そんなこんなで1778年、源内先生は自身を認めない世間に怒りを覚え、
またエレキテルの作り方を使用人にパクられ、やさぐれていました。
そんな状態で、ある晩、二人の大工と飲んでいた時、
大事な建築図面が無い事に気づきます。
人間を疑う事を覚えた源内先生は、二人の仕業と勘違いし惨殺。
あえなく御用となったのです。
狂人と化した源内先生は、
安永8年(1779)12月8日江戸の小伝馬町の牢内で獄死。
「乾坤の手をちぢめたる氷かな」の辞世の句を残し、
駆け抜けた52年の生涯に幕を閉じたのでした・・・。
ウナギの疑問あれこれ
平賀源内の話から、土用の丑の日に戻しましょう。
土用の丑の日とは、切っても切れない関係の「ウナギ」ですが、
もう少し掘り下げて行きたいと思います。
自分自身や、皆さんが疑問に思っている事をまとめてみました。
Q1・・・ウナギの栄養素は?
夏バテに良いとされるウナギですが、実際にどんな栄養素があるのでしょうか?
以下にまとめてみました。
頭一つ出ているのがビタミンAです。目の働きを良くします。
ビタミンB・・・主に疲労回復の役割を果たします。
ビタミンD・・・カルシウムを取り込む時に使用されます。
ビタミンE・・・老化防止を促す、抗酸化作用があります。
ミネラル・・・亜鉛、カルシウム、鉄分。体にとても大切な栄養素です。
EPA(エイコサペンタエン酸)・・・血流を促し、脳梗塞や心筋梗塞を予防します。
DHA(ドコサヘキサエン酸)・・・ 悪玉コレステロールを減らし、
癌、高血圧、糖尿病、心臓病、脳卒中、動脈硬化を防ぎます。
上記以外にも、美肌効果、骨粗鬆症予防などの効果もあります。
かなりの栄養素を含むことがわかりますよね♪
また、「万葉集」で大伴家持が、こんな歌を詠んでいます。
夏痩に 良しという物ぞ
鰻取り食(め)せ
(石麿さん、あなたみたいに夏痩せした人には、ウナギが良いそうだから、取って召し上がれ)
現在のように、栄養学が発達していなかった時代でも、
人々は、ウナギの滋養強壮効果を感じ取っていたのがわかる歌ですね♪
このように、栄養価が高いウナギは、夏の暑い盛りに
どんどん食べると良いでしょう。
Q2・・・ウナギのタレは何で腐らない?
老舗のうなぎ屋さんに行くと、「創業以来の秘伝のタレ」と書かれた看板を
見かけた方もいらっしゃると思います。
では、うなぎのタレは何故、腐らないのでしょう?
ウナギのタレの材料は、砂糖、みりん、酒、濃口醤油なので、
糖分、塩分の濃度がある程度高いため、細菌が繁殖できないそうです。
また、他の理由としては、焼いたウナギをタレに入れた時に
「低温殺菌」が成されるからです。
ただし、この理由だと、お客さんのローテーションがある程度高くないと
低温殺菌が成されません。
なので、タレに浮いたウナギのカス等を取り除くために、
一度、こしてから火入れを行うそうです。
先の低温殺菌の理由だと、パスツールが「低温殺菌法」を発見する前から、
我々のご先祖様たちは行っていたようですね。
と言う事は、実に300年以上も前から受け継がれた技術なんですね♪
これって、凄いと思いません?
ヽ(・∀・)ノ
Q3・・・ウナギはいつから食べられていた?
古代の遺跡から、ウナギの骨らしきものが発見された事もあるので、
おそらく「新石器時代」から、既に食べられていたそうです。
初めて食べる時、他の魚と姿が違いすぎるため、かなり勇気が必要だったでしょうね♪
Q4・・・何故、蒲焼と言うの?
蒲焼と言えば、江戸の郷土料理の一つですが、語源は何なのでしょう?
諸説ありますが、大昔の調理法だと、ウナギは開かずに筒切りにし、
囲炉裏に刺して焼いていました。
その形が「蒲の穂」に似ていた事から「蒲焼」と呼ばれるようになったそうです。
ちなみに、蒲焼は
「串打ち三年、割き五年(八年とも言う)、焼き一生」
と言われる程、高い技術を要する調理法なのです。
いかがでしたか?
古来、日本から親しまれてきたウナギですが、こんなに様々な歴史があったのです。
江戸の人達からも親しまれてきた土用の丑の日も、平賀源内が広めてくれなければ、
我々が、土用のウナギを食す文化も無かったかもしれませんね。
あ~、何か・・・
ウナギが食べたくなってきました。
ちょっと「すき家」に行ってきます!
では、またヽ(´▽`)/
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。