バレーボールが上手くなるために心がけるべき5つの事
バレーが上手くなりません…。
出来ない自分が嫌になってきます…。
私には才能がありません…。
バレーを教えていると、こんなネガティブ発言をする子と度々遭遇します。
上手くならない?
才能?
そんな言葉だけで片付けて本当に良いの?
こんにちは。
バレーの才能なんて欠片も持っていなかった…赤鬼です!!
今回の記事は正直言ってプレイの事は何も書いていません。
この記事を読んだからといって、レシーブが上手くなったり強烈なスパイクが打てるようになれません。
ただの精神論であります!
しかーし!精神論と言って侮るなかれ!
心がけ一つで上達のスピードが変わる事だって十分にありえるのであります!
逆に人よりも飲み込みが早い子が、コツコツ努力した子に負けた事例も何度目の当たりにしたことか…。
という訳で、今までの経験から上達するための心がけを5つ厳選しました。
これはバレーの上手い下手なんて関係ありません。
その気になれば今日からだって変える事も可能なのです。
ではさっそく行きましょう!
Contents
1. 「才能」「センス」って言葉に惑わされるべからず
「お前はセンスが無い。」
「才能ないんじゃない?やめた方がいいよ。」
世の中には、平気で心無い言葉を投げつけてくる人がいます。
才能?
センス?
はぁ?(゚Д゚≡゚Д゚)?…
正直、過去にバレーを教えていた子にも、大人からの心無い一言でバレーの道から去っていた子が何人かいました。
「その子がその程度だったんでしょ?」って言われたらそれまでですが、本当に残念な事です。
今でも「先生から才能が無いって言われました。」「親にお前はセンスが無いからダメっていつも言われます。」って子から話を聞く事があります。
そんな時は僕は必ずこう聞き返します。
「じゃあ、君にとって『才能』『センス』って何?」
で、返ってくる答えが…
「えっと、教えられた事をすぐに習得できる能力です。」
「えっ?えっ?上達の早い子じゃないんですか?」
「所謂(いわゆる)天才です。」
……おバカさん (´Д`)ハァ…
そんな意味もよくわかっていない言葉に振り回されている暇があるなら、サーブ1本打ってる方がよっぽど有意義な時間を得られますよ。
そんな迷える子羊ちゃん達に更にこう質問します。
「君の言ってる意味やと「天才」ってほとんど努力はいらない事になるよ?
じゃあ、世の中の『プロ』って呼ばれる人はほとんど練習してないの?
違うよね?『プロ』だからこそ血の滲むような努力してるやろ?
だから人を感動させるようなプレイができるんちゃんかな?」
こう問い詰めると「ぐうの音も出ない」様子。
けっきょく「才能」「センス」が無いから出来ないなんて言ってる子は、わざわざ自分の可能性を潰しているのです。
それに、親や先生に「才能が無い」だの「お前はダメ」だの否定されても無視すればいいんです。
親や先生は神様じゃありません。
近い将来、あなたが上達できるか否かなんて誰が予言できるのでしょうか?
ですからあえて言いましょう。
そんな曖昧な言葉で自分を「過小評価」してる暇があるなら気が狂ったかのように努力しよう!
「出来る、出来ない」じゃなくて「やるかやらないか」ですよ!
2. 待ち時間にも出来る事はあるんだぜい!
先程の「才能」「センス」で、あーだこーだ言ってる子程、プレイしていない時に「ただ突っ立ってるだけ」と言う傾向があります。
これは非常にもったいない。
自分がプレイしていない時というのは、実は「ゴールデンタイム」だったりするのです。
それはなぜか?
上級者のプレイを目で見て学べる時間だからです!
ですから片足に体重をかけてボーッとしている子、周りが声を出しているのにダルそうにしている子、ひどい場合は壁にもたれかかっている子。
そんな方で上達した事例を、僕は今のところ見たことがありません。
そしておそらく、これから先も会うことはないでしょう。(元々の能力がずば抜けて性格に難有りの子以外は)
それなりに実力をつけて、それなりの結果を出して終わる可能性大!
今の自分の実力は、過去の自分の積み重ねて来た結果です。
残念ながら過去は変える事はできません。
しかし未来なら?
今から変えようと思ったら変える事ができます。
そのためにも自分の行動を改めましょう。
例えばこんなものがあります。
〇 自分の練習の待ち時間を有効活用する方法
- スパイク練習のボール拾いの時に先輩たちがどんな打ち方をし、どんなコースに打つか観察する
- サーブカットや強打レシーブの練習で列に並んでいる時に実際にやっている人のプレイなどをその場で真似する
- 上手い人の動きを徹底的に観察し部活ノート等に書き留めておく
- わからない事があればどんどん質問する
主なやり方としてはこんな感じです。
さすがに僕はバレーが上達する事はもうないのでやっていませんが、ムエタイではちゃんとやっています。
先生の蹴りが凄すぎて、リングサイドから穴が開くくらい観察してて「ある秘密」に気づくことができました。
そこから先生の動きを取り入れたら、蹴りの威力が上がったのです。
その喜びは格別でした。
このように「別の達成感」を味わえるのも観察の醍醐味。
とは言え、ここまでやっても実際に行動に移す選手はひと握りです。
「周りがやったら自分もやる。」
「他がやっていないのに自分だけやったら恥ずかしい。ういちゃうかも。」
ほどんどの小中学生がこんな考えをしてしまいがちです。
一歩先を行ってライバルを出し抜きましょう!
3. あなたは大丈夫?私生活を見直そう!
こんな学校の先生みたいな事を言うのもどうかなっと思いましたが、あえて書きましょう。
あなたは部活をやるためだけに学校に行っているわけではありません。
部活以外の時間は当然、学校生活が待っています。
授業中の態度が悪かったり遅刻が多かったりしていては、いくらプレイが上手くてもスポーツをする者として失格です。
学校にもよりけりですが、普段の学校生活が悪いと実力があっても試合で使ってもらえません。
中には「完全実力主義」で、学校生活なんて多少問題あっても良いという指導者もいますが極少数でしょう。
また、あなたがもしも部活以外の時間で問題を起こしたら「〇年〇組の誰々」では無く「バレー部の誰々」となります。
そうなると様々なペナルティが発生し、結果的には練習時間が削られチームにも迷惑がかかってしまうわけです。
顧問の先生や担任の先生に怒られている間も、他のライバルはどんどん練習して行くわけなので実力の差は開くばかり。
時間がもったいないですよね。
普段の学校生活を正す事が重要かおわかりいただけましたか?
僕も学生時代は優秀だったわけではないので偉そうな事はいえませんが、私生活は全く問題ありませんでした(成績以外)
ですからあなたも優等生になれとは言いません。
チームに迷惑がかからないよう普通に学校生活を送りましょう。
4. 負の感情を利用しよう!
試合に負けた。
先生に怒られた。
「下手くそ」と馬鹿にされた。
そんな時に沸き起こるものは「悔しい」と言った負の感情でしょう。
一見、負の感情は悪いものとイメージされがちですが、上達をするためには実はとても効率の良いエネルギーとなっています。
事実、中学高校時代の僕も、この感情で上達したといっても過言ではありません。
当時の監督は本当に厳格な方で、毎日毎日怒鳴られたり殴られたりしていました。
あの時にムエタイをしていたら間違いなくタイキックをしていたはずです。
それくらい憎い存在でした。
その時に僕の中でうごめいていたものこそ「あいつ(監督)絶対に見返したるからな!」と言う負の感情だったのです。
おかげさまで本当に成長する事ができたので、今でも当時の監督には感謝しています。
あなたもきっと試合に負けたりすれば「悔しい」と感じるでしょう。
しかし、その感情を持ち続けて普段の練習の原動力にする事こそ大切なのです。
負けて「悔しい」気持ちがすぐに薄れているようでは、次も同じ相手に負けるでしょう。
なぜなら、負けた後でも相手は同じように練習するからです。
これを強さの基準を数値化するとわかりやすくなります。
相手のチームの強さが7、あなたのチームが5。
現時点で2の差があるわけです。
試合が終わり今までと同じように練習していて、この2の差は縮まるでしょうか?
きっと、なかなか縮まらないと思います。
相手との実力差がほぼ同じなら次は勝てるかもしれません。
しかし、実力差がある相手を倒そうと思えば、それ相応の努力が必要になるわけです。
その努力を継続させる意味でも、繰り返しますが「負の感情」を上手く利用しましょう。
もちろん、あなた一人ではなく「チーム全体で」がポイントですよ。
5. 競技愛こそ上達の要!バレーを好きになろう!
日本の諺にこんなものがあります。
好きこそものの上手なれ
「好きなものでこそ人は熱心に努力するので成長が早い」と言う意味です。
あなたはバレーボールが好きですか?
僕は大昔、ボールを見ただけで吐き気がするくらい嫌いでした。
でも今は胸を張って言えます。
バレーが大好きです!
先ほどの章で出てきた鬼監督が、当時の僕たちにこんな事をおっしゃってました。
「お前らは今はバレー嫌いかもしれんけど、なんやかんやで続けて行くわ。」と。
監督の予言(?)通りバレーを継続し、早20年以上…。
まさかこんなに続けて、しかも教える立場になってブログまでやるなんて、当時の僕には考えられませんでした。
その根幹にあるのは、やっぱりバレーが好きと言う感情なのでしょう。
あなたもいつかバレーが嫌いになる日が来るかもしれません。
でも、長く長く続けて行けば実力もついてきて好きになる日が来ると思います。
そのためにも、多少馬鹿にされたり怒られたりしても挫けないで下さい。
いつか出来る自分を信じて一生懸命練習しましょう!
それが上達するためのコツですよ。
それではまた。