バレーボールのレシーブで肩付近にボールが来たら大変!これで処理だ!
中学生の試合を見ていて思ったことがあります。
「肩辺りに飛んでくるボール・・・よく弾かれるな~」と。
こんにちは。
赤鬼です。
バレーボールの試合においてレシーブは状況に応じて使い分ける必要があります。
その中の一つが今回の「肩付近のボールの処理の仕方」となります。
おそらく、現時点で皆さんはピンと来ていないかと思います。
また、普段の練習に取り入れている学校も少ないのではないでしょうか?
そうなってくると試合に出る機会が少ない選手の皆さんは、
ポイントがわからず処理方法を手探りで探すことになるため、なかなか上達できない可能性があります。
そうならないためにも、無駄に競技歴が長い僕が解説させていただきます。
それでは行きましょう。
1. 肩付近のボールってどんな時に飛んでくる?
肩付近のレシーブは、どんな状況で使用するのか?
まずはそれを見ていきましょう。
ざっくり挙げると以下のとおりになります。
〇 肩付近のボールが飛んでくる状況
- 相手スパイカーの打ったボールがブロックに当たって軌道が変わった
- あなたが前衛にいる時にサーブカットをする際、後ろのプレイヤーをカバーする時
- ボールが正面に飛んできたのに急に伸びた。オーバーで処理するには低く、アンダーでは高い
- 正面から横に移動し、肩付近で処理する時
こんな感じとなります。
試合中においては使用頻度は少ないですが、プレイの幅を広げるために是非マスターしましょう。
それでは実践に移ります。
2. 肩付近のレシーブ実践編
肩付近のレシーブの流れは、以下のとおりです。
〇 肩付近のレシーブのポイント
- 相手の動きを予測してポジショニングを行う
- ボールが肩付近に飛んで来た方向の片足を上げる(弾かれにくくするため)
- 膝の屈伸を使う
- 腕の面を斜め上前方に向けてボールを捕らえる
- ボールの軌道を目で追う
- セッターがトスを上げたら、すぐにブロックフォローに行く
続いて写真で見ていきましょう。
まずはボールをしっかりと見て、軌道を読みましょう。
少し高い位置(肩より少し下か、同じ高さ程度)で腕を組み始めます。
そして飛んできた方向と同じ片足を上げます。今回は右に飛んできたので右足を上げています。
膝の屈伸を使って下から上の力をボールに伝えます。
腕の面を斜め上方向に向けて、なおかつセッターのいる位置に面を向けます。
この時に面を真上に向けると、たちまち弾かれてしまうので注意しましょう。
返球したボールを、しっかりと目で追いましょう。
その後にセッターがトスを上げたら、即座にブロックフォローに入ります。
これで完了です。
3. 肩付近のレシーブ重要項目
肩付近のレシーブで重要なポイントをお伝えします。
先ほどの実践編とは逆の動きで見ていきます。
まずは基本の構えからです。今回、管理人にはテキトーに構えていますが、本来の構えはもっと低くなりますので、
良い子の皆さんは真似しないようにして下さい。
はいっ!ここですよ!ここ!
この動きが重要なのです!先ほどの写真と見比べて下さい。
斜め後方へ移動してますよね?この移動をする事によりボールを比較的 低い位置で処理する事ができます。
今回は「肩付近のレシーブ」という事なので移動距離が短いのですが、
もう少し余裕があるならば、もっと後方へ移動する事ができれば通常のレシーブといて処理できます。
小中学生の慣れていない方の動きを見ていると、必ず真横に移動して高い位置でボールを処理し、結果・・・弾かれてしまう・・・。
そんな光景を今までに数多く目の当たりにしてきました( ̄▽ ̄;)
多分、後方へ下がると「ボールから離れてしまう不安感」みたいなのが働いてしまうからなのではないでしょうか?
多分ですよ、多分。
優れたプレイヤーは「予測」と「移動の仕方」が抜群に上手いので、試合会場で上手なリベロの動きなどを観察してみてください。
見るのもまた勉強ですよ。
さて、続きに行きましょう。
今回は左に来ているので、左足を上げています。ここから膝の屈伸を使い、上から下の力をボールに伝えましょう。
ちなみに膝の動きはこうであります。
う~ん・・・う~ん・・・・。
変な踊りみたい・・・(´Д`;)
さっきの変な踊りが終わったら、斜め上方向に面を向け、かつ、セッターの方向へ面を向けましょう。
ボールから目を離さないように注意しましょう。
以上が一連の動きとなります。参考になりました?
では、次は「片足を上げる理由」を解説していきましょう。
4. 何で片足を上げる必要があるねん?
さて、ここで さほど重要ではありませんが「何で片足を上げる必要があるのか?」見ていきましょう。
結論から言うと、先程も記述したとおり「ボールの勢いに負けて弾かれにくくするため」です。
その理由としては・・・
中学生の試合などを見ていると、弾かれる子のほとんどが写真のように両足をついてボールをレシーブしようとします。
この状態では両腕が、かなり後方まで行ってしまうのです。
今度は片足立ちの状態を見てみましょう。
かなり頑張って両腕を後方へやろうとしますが、これくらいが限界です。
つまり、人間の関節の可動域の関係上、片足立ちにしたほうが両腕が後ろになりにくく、
その結果として強いボールの衝撃に耐える事が可能となるのです。
とは言え、この状態でも両腕の面が真上を向いてしまうと簡単に弾かれてしまうのであしからず。
以上が「片足立ちになる必要性」の解説です。
片足立ちで関節が固定される理由はわかりませんので、生物学に詳しい皆さんの学校の先生に聞いてください。
もしも、この記事を読んでいらっしゃる学校の理科の先生にお願いです。
生徒に質問されたら頑張って説明してあげてください。
見事、答えることが出来たら、先生のお株は急上昇間違いなしでしょう。(多分)
5. 肩付近のレシーブ まとめ
それでは今回のメニュー「肩付近のレシーブ」のやり方をおさらいしましょう。
〇 肩付近のボールが飛んでくる状況
- 相手スパイカーの打ったボールがブロックに当たって軌道が変わった
- あなたが前衛にいる時にサーブカットをする際、後ろのプレイヤーをカバーする時
- ボールが正面に飛んできたのに急に伸びた。オーバーで処理するには低く、アンダーでは高い
- 正面から横に移動し、肩付近で処理する時
〇 肩付近のレシーブのポイント
- 相手の動きを予測してポジショニングを行う
- ボールが肩付近に飛んで来た方向の片足を上げる(弾かれにくくするため)
- 膝の屈伸を使う
- 腕の面を斜め上前方に向けてボールを捕らえる
- ボールの軌道を目で追う
- セッターがトスを上げたら、すぐにブロックフォローに行く
いかがでしたか?
肩付近のレシーブは試合で使用する頻度は比較的少ないですが、
使えるようになるとワンタッチボールなどを処理するプレイの幅も広がります。
また、サーブレシーブの時に後衛の選手をフォローする時にも使用できます。
もしもサーブレシーブが苦手な貴方の後輩が後衛にいたとしましょう。
その後輩の方へ貴方はこう言うのです。
「俺(私)がフォローしちゃるきに、安心するぜよ。」
それでナイスレシーブをしたら、後輩から尊敬される先輩へとなるでしょ。
・・・・あ~、言ってみて~!(レシーブ下手くそな管理人)
てなわけで、今回のメニュー「肩付近のレシーブ」の方法のコツを終わります。
なかなか練習する機会は無いかと思いますが、
練習試合の合間にでもチームメイトにボールを出してもらってやってみましょう。
コツをつかんだら割と簡単なので、すぐにでもマスターできると思います。
頑張ってください。
それではまた。