バレーボール

バレーボールのレシーブの基本にして極意!これが出来たら上達する?

赤鬼
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2017年某日。
大阪のある中学校の監督に呼ばれて(強制)バレーを教えに行かせていただきました。

 

レシーブの基本である「チャンスボール」を始め「正面カット」「サーブレシーブ」を一通りやったのですが…。
そこにレシーブの落とし穴を発見しました。

 

こんにちは。
レシーブが出来ない中学生の特徴に気付いた…赤鬼です!!

 

さてさて、レシーブをしていて監督や先輩にこんな事を言われた経験ありませんか?

 

「足動かせっ!!!」

 

「一歩目遅いっ!!!!」

 

「膝を柔らかくするんやっ!!!」

 

「足の裏に接着剤でも着いてるんかっ!?何で一歩が出ないっ!!?」

 

とまぁこんな感じでガミガミ怒られるわけです。
この先生方の怒りに共通している事は…足っ!!!

 

そう。
足なんですね。

 

足が動かなくてレシーブが出来ない子がと~っても多いっ!
チャンスボールは普通に返せるのに、自分の位置から少し離れた位置にボールが来たら取れない…。

 

他にも最初の構えが原因で前後のボールが取れない子。
一歩で行ける距離なのにバタバタして3歩4歩と余計な動きが多い子。
今まで数え切れない程見てきました。

 

今日はそんな子のためにワタクシ赤鬼が一肌脱ぎましょうっ!
それではレシーブの基本かつ極意である足の動きに鋭いメスを入れて行きますぜ~!

 

余談ですがタイトルに「極意」とありましたが、言ってみただけです。
理由は…

 

何かカッコイイからです!!

 

しかし、それくらい重要という事だけ頭に入れて読み進めて言ってください。

1. 足の動きってそんなに大事?それとも…

今まで色んな学校を見て来ましたが、自分の学生時代を振り返ってみても「レシーブの足の動き」に注目した練習などは皆無でした。
それは何故か?

 

いちいちそんな事に貴重な練習時間を割く暇は無いし、教えずとも自然と身につくと考えられているからでしょう。
確かに一理ありますが、全ての子が出来るわけではありません。
特に弱小と言われるチームだと、最高学年でも出来ない子がチラホラ見受けられます。

 

「今からそこにボール投げるからなっ!」

 

と宣言しても取れないのです。
足の動きが悪いから…。

 

僕はバレー意外にもムエタイをやっており、過去には空手もやっていました。
とりわけ武術においては足の動きを指摘される事は少なくなく、それほど重要視されています。

 

もうそろそろ感じてきませんか?
バレーボールのレシーブにおいても足の動きが重要だという事に。
逆に言えば足の動きが良くなればレシーブも良くなる可能性を秘めているというわけです。

 

随分と前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入りましょうかね。
とりあえず基本の前後左右の動きを解説しましょう。

1-1. レシーブの足の動きその1 前に行く足の使い方

これから紹介するレシーブの足の動きに共通する事はたった二つです。
やろうと思えば自宅でも練習可能なので強くおすすめします。
その二つの共通項目とは…

〇 バレーボールのレシーブの足の動き 共通項目

  1.  重心を一気に落とす
  2.  床を強く蹴って初速を早くする

これだけです。
文章だけではわからないと思いますのでこちらをご覧ください。

前に出るときに一気に重心が落ちているのがおわかりいただけると思います。
※重心の動きをよりわかりやすくするため構えは高くしています。
今度は横のアングルから見てみましょう。

こんな感じですね。
標的に一気に飛びかかるライオンのように爆走しましょう。

 

…ライオンで思い出したんですが、最近やたらと「赤鬼さんって武井壮とキャラかぶりますよね~」って言われるんですけど。
だからね…武井さんにあやかって僕も考えましたよ。

 

ファイティングシュミレーション ワニの倒し方!

 

聞きたいですか?
聞きたいですよね!?

えっ?別にいいから早く続きをやれと?
そうですか…

 

残念っ!

 

では本題に戻りましょう。
この縦の動きを解説する前に一連の流れを見てみましょう。

〇 レシーブの足の動き前バージョン 一連の流れ

  1.  構えの状態で足を前後にずらす
  2.  相手の動きからボールの落ちる位置を予測し膝の力を抜いて重心を落とす
  3.  後ろ足を構えている位置から更に後ろに出し床を強く蹴り込む

〇 前バージョンを使う時のシチュエーション

  1.  ワンタッチボールが自分の前に落ちる時
  2.  相手プレイヤーがフェイントをしてきた時

では画像で解説して行きます。

足を前後にずらして構えます。
両足を横一直線にする構えもありますが、前後左右に動きやすいのでこの構えは非常におすすめです。

膝の力を抜いて一気に重心を落とし後ろ足を後方へ強く蹴り込みましょう。

強く蹴れば蹴るほど初速が上がりボールとの距離を詰めやすくなります。

最後は後ろ足を引き寄せましょう。
ただしこれはボールとの距離が短い場合です。
距離が長い場合はこのまま後ろ足を前に出してボールの落下位置まで走って行きましょう。

 

以上が前に落ちたボールを拾うための足の動きです。
今度は後ろのボールを見てみましょう。

1-2. レシーブの足の動きその2 後ろに行く足の使い方

では次に後ろに素早く動くやり方を見ていきましょう。
と言ってもやり方の基本は変わりません。
重心を瞬時に落として行きたい方向と逆の足を強く蹴るだけです。

こんな感じですね。
では解説に入りましょう。

〇 レシーブの足の動き後ろバージョン 一連の流れ

  1.  構えの状態で足を前後にずらす
  2.  相手の動きからボールの落ちる位置を予測し膝の力を抜いて重心を落とす
  3.  前足を構えている状態で床を強く蹴り込む

〇 後ろバージョンを使う時のシチュエーション

  1.  ワンタッチボールが後方へに落ちる時
  2.  相手プレイヤーが自分の頭上を越えた場所に返球してきた時

では写真でポイントを見ていきましょう。

構えの状態です。
この時も後方へ行きやすいように足を前後にしています。

膝の力を抜いて重心を落とし前足で床を強く蹴ります。

後方へ大きく踏み出す事がポイントです。
こうする事により楽にオーバーハンドパスができるようになります。

ボールのスピードが速いとのけ反った状態でオーバーをしなければいけませんが、基本的にはアゴを引いて体を後方へ反らさないようにしましょう。

バランスが悪い状態ではボールの返球率が下がるので注意が必要です。
これが後方え来たボールに対するステップになります。

 

味方のブロッカーがワンタッチして、ボールが自分の頭上を飛び越える時に使う事が多いですね。

これが出来ないと例えオーバーでボールに触れる事が出来ても後方へ弾かれる事があるのでぜひマスターして下さい。

今度は使用頻度が最も高い横の動きを見ていきましょう。

1-3. レシーブの足の動きその3 横行く足の使い方

では足の動きのラスト!
横の動きです!
これはディグ(強打レシーブ)やワンタッチボール、サーブカット等あらゆる場面で使用するので最も使用頻度が高い動きになります。

 

前後に比べて動きも簡単なので最初はこれで感覚を養うのも良いかもしれません。
ちなみにこんな感じです。

前後の動きよりも床を強く蹴っているのがおわかりいただけるでしょう。
では早速解説に移りましょう。

〇 レシーブの足の動き両サイドバージョン 一連の流れ

  1.  構えの状態で足を前後にずらす
  2.  相手の動きからボールの落ちる位置を予測し膝の力を抜いて重心を落とす
  3.  右足を構えている状態で床を強く蹴り込む

〇 後ろバージョンを使う時のシチュエーション

  1.  両サイドに来たレセプション(サーブカット)
  2.  両サイドに来たディグ(強打レシーブ)
  3.  両サイドに来たワンタッチボールやチャンスボール

では画像で見ていきますよ~。

両足を前後に構えます。

膝の力を抜いて重心を一気に落とします。

右に行きたい場足は反対の足(左足)で強く床を蹴ります。

右足を踏み出した分、左足を引き寄せます。
こうしないとバランスを崩して倒れるので注意しましょう。

今度は左の動きを見てみましょう。
構えの状態です。

左に移動するので右足で床を強く蹴ります。

左の時同様右足を引き寄せます。
ただし強打レシーブのようにボールのスピードが速い場合は、片足を引き寄せずにそのまま倒れながらレシーブしても問題ありません。

 

そのまま倒れ込んだ方が足の踏ん張りが無くなり「ボールを手に当てるだけの状態」になるので、結果的に綺麗に上がったりします。
逆にワンタッチボールなどで長距離を移動するのであれば片足を更に横に出しクロスステップに移行させて下さい。

 

更に補足ですが、強打レシーブの時は真横ではなく少し斜め前方に出るようにしましょう。
真横だと体が開いてボールが弾かれる可能性がありますので…。
状況によって使い分けましょう。

2. レシーブの足の動き補足説明

それではここで補足説明に移りましょう。
ここではこの2点を解説します。

〇 レシーブの動きに補足説明

  1.  なぜ重心を落とす必要があるのか?
  2.  構えの状態からもっと簡単に重心を落とす感覚をつけるためには?

では早速行きましょう!

2-1. 補足説明その1 なぜ重心を落とす必要があるのか?

さて、そもそも重心を落とす必要がなぜあるのか?
例えば直立不動の状態(膝が伸びきった状態)で前後左右どちらでも結構ですので素早く移動してみて下さい。

 

いかがでしょう?
上手く出来なかったはずです。

膝の力を抜きっぱなしにするとぶっ倒れるわけですが、普通は倒れまいと足が勝手に踏ん張り下から上への力が発生します。
この自然の動きにより素早く移動する力へとなるのです。

 

これはおそらくバレーをしていても誰も教えてくれないでしょう。
僕も武術の先生に習ったので。

まぁ、あまり有益な情報では無いと思いますが、いかに重心を落とす事が爆発的な力を発生させるかおわかりいただけたと思います。
では次の補足に移りましょう。

2-2. 構えの状態からもっと簡単に重心を落とす感覚をつけるためには?

最初の前後左右の動きの構えを見て感じた方もいらっしゃると思います。

 

こんなに高い構えだとレシーブなんてできないんじゃ?

 

なかなか鋭いっ!
そうなんです。
こんなクッソ高い構えでレシーブなんて出来るわけがありません。

 

そこで同様の動きができる方法が…

 

スプリットステップですっ!

 

聞きなれない言葉で困惑されたかもしれません。
何せバレーではなくテニスの動きなので知らなくて当然です。
一応バレーの構えの時にやる動きを解説するとこんな感じになります。

〇 バレーボール スプリットステップ

  1.  相手がサーブやスパイクを打ってくる際にボールのコースを予測する
  2.  構えの状態から両足を少し両サイドに開きながら地面から足を一瞬だけ離す
  3.  少しジャンプすると重心が落ちる動作が出来るようになる
  4.  後は床を強く蹴る

こんな感じですね。
この動きは以下の動画でわかりやすく説明してくれていますね。
テニスの動画ですが、短時間で見れるので参考にして下さい。

 

昔はテニスの動きでしたが、以前「ハイキュー」の作中でも紹介されていたので、認知度はこれから上がってくるかもしれませんね。
軽く跳ぶタイミングは各々違っていたり強打やサーブカットでは異なるかもしれません。

 

最初は難しいと思いますが、普段のパス練習の時に意識しながらやるようにしましょう。
きっとプレイの幅が広がりますよ♪

3. バレーボールのレシーブの足の動きまとめ

あ~、もっとシンプルにまとめるはずがあれもこれもと書いていたら長文になってしまいました(;´∀`)
では最後にまとめますね。

〇 レシーブの足の動き前バージョン 一連の流れ

  1.  構えの状態で足を前後にずらす
  2.  相手の動きからボールの落ちる位置を予測し膝の力を抜いて重心を落とす
  3.  後ろ足を構えている位置から更に後ろに出し床を強く蹴り込む

〇 前バージョンを使う時のシチュエーション

  1.  ワンタッチボールが自分の前に落ちる時
  2.  相手プレイヤーがフェイントをしてきた時

〇 レシーブの足の動き後ろバージョン 一連の流れ

  1.  構えの状態で足を前後にずらす
  2.  相手の動きからボールの落ちる位置を予測し膝の力を抜いて重心を落とす
  3.  前足を構えている状態で床を強く蹴り込む

〇 後ろバージョンを使う時のシチュエーション

  1.  ワンタッチボールが後方へに落ちる時
  2.  相手プレイヤーが自分の頭上を越えた場所に返球してきた時

〇 レシーブの足の動き両サイドバージョン 一連の流れ

  1.  構えの状態で足を前後にずらす
  2.  相手の動きからボールの落ちる位置を予測し膝の力を抜いて重心を落とす
  3.  右足を構えている状態で床を強く蹴り込む

〇 後ろバージョンを使う時のシチュエーション

  1.  両サイドに来たレセプション(サーブカット)
  2.  両サイドに来たディグ(強打レシーブ)
  3.  両サイドに来たワンタッチボールやチャンスボール

〇 バレーボール スプリットステップ

  1.  相手がサーブやスパイクを打ってくる際にボールのコースを予測する
  2.  構えの状態から両足を少し両サイドに開きながら地面から足を一瞬だけ離す
  3.  少しジャンプすると重心が落ちる動作が出来るようになる
  4.  後は床を強く蹴る

以上「レシーブの足の動き」でした。
今回の動きはあくまでも基本中の基本。

 

実践においては他の種類の足の動きも存在します。
僕がバレーを始めた頃はとにかく「根性バレー」だったので理論もヘチマもあったもんじゃありませんでした。

 

そう考えると現代バレーは随分と理論的なってきたな~と感じます。
その数ある理論の中でも今回の足の動きは比較的レアな情報ではないのでしょうか?

 

教えている学校も見たことも聞いたこともありませんし、どの教本にも載っていません。
おそらくこれからも足の動きに着目した情報が出回る事はないでしょう(多分)

 

他のライバルが気づく前にこっそり練習して、差をつけてやりましょう(笑)
それではまた。

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