フローターサーブが入らない原因は何?ズバリ検証してみた!
フローターサーブ関連の記事を過去に何回か書いた事があります。
基本的な打ち方、入らない原因、応用の打ち方・・・
にも関わらず、フローターサーブが入らなくて困ったと言うコメントがチラホラ。
これは僕の説明が悪いのか、読者さんの理解力が無いのか?
間違い無く僕の説明が悪いっ!
こんにちは!フローターサーブの色んな人に教えて早10年以上の・・・
赤鬼で〜〜おまっ!(悪ふざけ)
さて、今回はフローターサーブが入らない原因と改善方法第二段!
以前にも似たような記事を書いた事があるのですが、上記の通りフローターが入らなくて困ってますって相談コメントが後を絶ちません。
って事は、もう少し掘り下げて別の視点で解説する必要があるようなので体育館で検証してみました。
これは過去記事の焼き直しではありません。
実際にフローターサーブが入らない子の打ち方を見て、自ら実践したのでよりリアルな仕上がりになるでしょう。
百聞は一見にしかず!
早速本題に移りましょう。
Contents
1. フローターサーブが入らない原因一覧
まずはフローターサーブが入らない要因をざっくりと見てみましょう。
僕が今まで見てきた学生の方々だと、以下ような事が原因でした。
◯フローターサーブが入らない原因一覧
- トスが悪い
- 体重移動が出来ていない
- 打つ時に肘が下がっている
- 内旋、外旋が出来ていない
- 基本的に筋力が弱い
こんなところですね。
それでは1つずつ解説していきましょう。
1-1. トスが悪い
バレーのサーブは何種類もありますが、全てのサーブに共通しているのが「トスがとても大事」と言う事です。
トスの良し悪しでサーブの質は決まると言っても良いでしょう(特にジャンプサーブ)
そんな中でフローターサーブもトスが悪くて入らない人が見受けられます。
主にこんなトスが入らない原因ですね。
〇 フローターサーブが入らないトス
- トスが自分の方へ上がって来ている
- 反対に前の方へ上がっている
- 左右に偏りすぎて上がっている
以上の三つになります。
では画像で確認してみましょう。
まずはトスが自分の方に上がるパターンです。
ボールを離す位置が肩、もしくは自分の目線よりも高いと・・・
このように自分の方へボールが返ってきます(特に目線だと完全に返ってくる確率アップ)
このトスで打てない事も無いのですが、ボールの下の方を叩くことになるので「鋭いサーブ」を打つのは難しいでしょう。
えげつないサーブはボールの芯を叩く必要がありますから。
では次のパターンを見てみましょう。
今度は肩よりお下の方でトスを上げた場合です。
ボールが興味ない男から言い寄られた女性のように逃げて行きます。
これでサーブを打つと打点が下がりネットにかかってしまいます。
最悪の場合、先輩の後頭部に直撃し死亡フラグが立つ事も・・・。
ポイントは肩と同じくらいの高さ辺りを目安にしてボールを置くような感じです。
後はボールの中心を打てるように調整しましょう。
トスが高いとボールの下を叩いてしまい山なりのチャンスボールに。
反対にトスが低いとボールの上を叩いてネットに掛かってしまいます。
何度も微調整して最適なポイントを見つけましょう。
悪いトスは高さだけでは無く左右にズレる可能性もあります。
左右にズレると・・・
真っ直ぐスイングが出来ずサイドラインを割ってアウトになる事も・・・。
中には横にスイングするような打ち方をする人もいます。
これもトスが横にズレている傾向が強いようです。
これも何度もトライ&エラーを繰り返しながら調整する必要があります。
真っ直ぐにスイングできる場所へトスを上げ・・・
ボールを打つべし!!
明日のために・・・打つべし!!
・・・あっ、別のスポーツや(ボクシング)
このネタがわからない人はお父さんに聞いてみてください。
話を元に戻しましょう。
この左右のトスのポイントは右肩の部分に左手を伸ばしてトスを上げる事です。
打つ時に少し肩を下げるとゼロポジションでスイングが出来るのでこれもトスを上げる目安にしましょう。
1-2. 体重移動が出来ていない
続いてのフローターが入らない原因は「体重移動が出来ていない」です。
これも初心者によく見受けられる事なんですが、体重移動はフローターサーブにおいてとても重要。
基本的に筋力が弱かったり、体格が小さい方は体重移動がフローターサーブが入るか否かの分水嶺。
ボクシングのパンチ等もそうなんですが、この体重移動が出来ていないと軽いパンチになります。
この事から、いかに体重移動が重要かわかるでしょう。
ちなみにボクシングでは体重移動では無く「シフト ウェイト」と言ったります。
僕もたまに「体重移動」とは言わず「シフト ウェイト」と呼ぶことがあります。
それは何故か?
何かイケてるからです!
・・・はい、どうでもええ話はこれくらいにしておきましょう。
では、体重移動の悪い例から見てください。
トスはちゃんと上がっているのにもかかわず・・・
左足が床から全く動かずに上手く体重移動が出来ず、ボールに力が加わっていません。
その結果、手だけの力となるためネットを越える事が出来ないのです。
では今度は正しい方法を見てみましょう。
こちらをご覧ください。
僕のセクシーな生足なんですが、最初は両足に均等に体重が乗っていますが最後はどうでしょう?
そうです。
ちゃんと左足に体重が乗っていますね。
これがしっかり出来ていると最後は右足がつま先立ちになります。
また、トスを上げる時に前に行ってしまうと言う人がいますが、体重移動がちゃんと出来ているなら肩付近で真上にボールを置くイメージでトスをしましょう。
「慣性の法則」でちょうどいいところにトスが上がります。
そこにグッと前に踏み込む事でボールに前に進む力が加わり、ベストな位置で打つ事が出来るのです。
一応解説しておきますが、「慣性の法則とは何かの力が加わらないと、運動中の物体の速さはそのままで『等速直線運動」を続けるという性質です。
わかりやすく言うと、電車の中でジャンプすると同じ位置に着地する現象になります。
昔、電車内で実験したら周りの乗客が冷ややかな目を送ってくれましたね~。
おいっ!冷たいぞ!大阪‼
義理と人情の町とちゃうんか!?(# ゚Д゚)
以上、体重移動のお話でした。
1-3. 打つ時に肘が下がっている
これはフローターサーブが入らない原因の多くを占めるのではないでしょうか?
打つ時に肘が下がる方は、初心者だけでなく中学1年生くらいの子に比較的多く見られます。
そこで肘が下がる原因を探るべく、若いギャルをジロジロといやらしい目で見るオッサンのようにガン見したところ「ある事」がわかりました。
それは・・・
打つ時に手の平が天井を向いている事です!
画像で見るとこんな感じですね。
このように手の平が天井に完全に向いています。
いや、これで入る人ももちろんいますよ!
何か肘が下がる子ってこうなってるの多いなぁ~って気がしただけです。
うん、統計的にね。
天井に手の平を向けてしまうと早々と前に肘が突き出た状態になります。
この時状態でボールを打とうとすると、肘が下がってしまう傾向が強くなるのです。
更に先ほど解説したトスの悪さも手伝ってこんなに下がる事も・・・。
これでまともにフローターサーブを入れるのは非常に難しいでしょう。
では、手の平はどこに向けた方がいいのか?
はい、またこのアニメーションを見てもらいましょう。
上半身を後方に引いた時に手の平はどこを向いていますか?
正解は自分から見て右側でした。
こうする事によってスムーズに一連動作を行う事が可能となり、肘も下がりにくくなります。
太陽に向けるんじゃねー!
右だ!右!!
みみずだって、おけらだって、アメンボだって皆生きてるねんっ!!
この歌詞を調べるために「手のひらを太陽に」を調べて見ると、作詞が何と・・・
やなせたかしさんでした・・・(アンパンの作者)
おでれーたぜ。(驚いたぜ)
1-3-1. 肘が下がらないようにするための方法 補足説明
肘が下がらない事を意識しても、どうしても下がる事があります。
上げようとしても上げようとしも肘が下がる・・・。
どうしてこんな事もできないんだっ!
と自己嫌悪に陥る前にこの方法をお試しください。
フローターサーブを打つ時にある部分を右方向へ見せるだけで良いんです。
それが・・・
脇です!
脇を右方向へ開いて見せるようにします。
なんやて?
処理してないから見せれない?
ケノンでもつこたら(使ったら)ええがなっ!
家庭で脱毛が出来るなんて画期的やないか♪
以上、肘が下がらない方法の補足説明でした。
ぜひお試し下され。
1-4. 内旋、外旋が出来ていない
あなたは「内旋」「外旋」って言葉をご存知でしょうか?
サーブやスパイクを打つ時に一度後方へ右半身を引く事を外旋、ボールをシバき倒すために前に旋回させる事を内旋と言います。
この内旋、外旋が出来ていないとフローターサーブが入りにくくなるわけです。
画像で見るとこうなります。
トスを上げた瞬間に右半身が後方へ引けていないといけないのに、これはあまり出来ていません。
ここでこの画像の右足のつま先の方向を覚えておいてください(正面に向いています)
外旋が弱いため、旋回する範囲が狭くボールに伝わる力も弱くなります。
こうなってしまっては筋力が弱い小中学生だと、フローターサーブが入らない確率がアップしてしまうのです。
では、どうしたら内旋、外旋が上手く出来るのでしょうか?
それが先ほど言った「つま先の方向」なのです。
これは動画を見てもらった方がわかりやすいですね。
足の一連の動きをですが、外旋をする時はほぼ真横(右側)を向いており、内旋をする時は正面に向いています。
こうする事でつま先から発生した旋回運動が下半身から上半身に伝わり、スムーズに内旋、外旋が出来るようになるのです。
ボクシングの右ストレートとほぼ同じ動きになっているのが特徴となっています。
もしも内旋、外旋が出来ていないと思う方は「つま先の向き」を意識してみてください。
そして右半身がしっかりと後方へ引けているのか確認しましょう。
1-5. 基本的に筋力が弱い
フローターサーブが入らない方法のラストがこちら!
「筋力が弱い」です。
これは小中学生の特に女子に多い事なんですが、こればかりは身体的な問題なので鍛えるしかありません。
目安としてはボールを思いっきりぶん投げてネットを越えるならば筋力としては十分です。
が、この時も内旋、外旋、体重移動が出来ないと、いくら筋力があったとしてもネットを越えないでしょう。
適切な体の使い方と筋力!
この二つが揃って初めてフローターサーブは入るのです。!
逆に言えば、この二つさえ出来たら簡単に入るって事になります。
まずは体の使い方をしっかりと覚えておけば、ボールを打つ度に必要な筋肉もついてきます。
少しでも近道をしたいのであれば下記記事のトレーニングをお試しください。
自他ともに認める「筋トレマニア」の僕が実践したバレーに必要なトレーニングです。
頑張りましょう!
筋肉は裏切らない!
2. フローターサーブが入らない原因 まとめ
それでは今回の記事の内容を最後にまとめましょう。
◯フローターサーブが入らない原因一覧
- トスが悪い(目安は肩の高さ)
- 体重移動が出来ていない(大きく前に踏み出すようにする)
- 打つ時に肘が下がっている(ポイントは脇を見せる)
- 内旋、外旋が出来ていない(右足のつま先の回転を意識する)
- 基本的に筋力が弱い(筋トレあるのみ!筋肉は裏切らない)
いかがでしたか?
フローターサーブは最も使い手が多いのですが、なかなか入らないサーブでもあります。
実際に僕のサイトのでもサーブの相談で最も多いのがフローターサーブが入らないってコメントです。
ですから、入らなくても自己嫌悪になる必要はありません。
僕も中学時代に初めて打ちましたが、先輩たちが軽々とネットを越えるのを見て「この人達、超人ちゃうか?」と思ったくらいです。
いかに僕が手こずったか想像できるでしょう。
今では目をつぶりながらでもネットを越えるくらいなら可能です。(全部入るわけではありません)
これは別に自慢ではありません。
中学時代、あれだけ入らなかった僕でもこれくらいのレベルになれたのです。
ですから、わざわざインターネットで調べて改善しようとする意識高すぎ系のあなたが入らないわけがないっ!!
まずは自分の入らない原因を探って、一つずつ問題を解決してきましょう。
頑張れ!わが友よっ!