オーバーハンドパスが左右にぶれる!?解決方法はこれだ!
オーバーハンドパス・・・
ご存知バレーボールのパスの一つであり基本的な動作です。
が、これが意外と真っ直ぐに飛ばない事があります。
飛んでもよ~・・・
飛んでもYo~・・・
左右にぶれちまうんでいっ!
こんにちは。
今まで何人かにオーバーハンドパスが真っ直ぐに飛ばないと相談され解決に導いた・・・赤鬼です!
オーバーハンドパス・・・真っ直ぐ飛ばそうとしてもなかなか出来ない事ってありますよね!
自分では真っ直ぐ飛ばそうとしてるんですよ?
なのに飛ばない…。
トスが左右にぶれてしまうとネットに近かったり、逆に離れたり、最悪の場合はダブルコンタクト(ドリブル)のファールを取られます。
そうならないためにも基本をしっかりと押さえ、日々の練習に励む必要があります。
ただ闇雲にやるのではなく、一本ずつ確認しながらやっていきましょう。
それではオーバーハンドパスが左右にずれる原因と解決方法を見ていきますよ~!
Contents
1. オーバーハンドパスが左右にぶれる原因
さて、オーバーハンドパスが左右にぶれる原因をまずは見ていきましょう。
今まで僕が見たり相談されたりして導き出した答えがこちら。
〇 オーバーハンドパスが左右にぶれる原因
- 両手でボールを押し出す力が均等でない(脇を開きすぎ等に多い)
- 片方の手を負傷しており(もしくは完治していても)かばってしまい力が均等にならない
- 落下して来たボールの力を上手く吸収できていない(ボールとケンカしてしまっている)
- ボールの落下地点に対し体の中心で位置取りができていない
- 体が左右どちらかに傾きがある
こんなところです。
せっかくなので画像で見てみましょう。
ボールが自分の方向へ飛んできました。
落下地点にもバッチリ入っています。
写真のように脇を開きすぎている方が結構いるのですが、この状態でボールを思いっきり飛ばそうとしても・・・
ボールに伝える力が均等でないため左右にぶれてしまいます。(画像はわかりやすくするために大げさに表現しています。)
ちなみに、自分から見て左にブレると右手の力が強く、反対に右にブレると左手の力が強いので判断する目安にしてください。
他にも体が左右どちらかに傾いていたり、ボールを取る位置が体の正中線(ど真ん中)よりもズレている事が原因の一つです。
この状態だと力を均等に伝えにくいので注意しましょう。
素早く落下地点に入り、ボールを待つようになる事が理想です。
そのためにはボールの落下地点を素早く見定め、最初の一歩を素早く出すとベスト!
最初は難しいですが、段々と落下地点が読めるようになり早くなってきます。
その時まで感覚を養うようにしてください。
ところで、この「オーバーハンドパス」が左右にブレるのを矯正するためには何をすれば良いのでしょう?
次の章から解説します。
2. オーバーハンドパスが左右にぶれるのを矯正する方法
原因がわかったところで今度は矯正方法を見ていきましょう。
主な矯正方法はこちら。
〇 オーバーハンドパスが左右にぶれるのを矯正する方法
- 負傷している手の治療に専念する(ひどい場合は病院へ)
- 手首を鍛える
- 下半身でボールを運ぶ感覚を養う
- 直上パス
- 壁パス
以上の5点です。
では、順番に見ていきましょう。
2-1. 矯正方法その1 負傷している手の治療に専念する
どこかを怪我しているのに、そのまま練習や試合に参加して悪化する方がいます。
レギュラーを取った子はこの傾向が強いのですが、これは最悪の場合怪我を長引かせる原因につながるのでおすすめできません。
仮に完治したとしても「痛みの恐怖」からか、無意識に負傷している部分をかばってしまう事があります。
そうすると体は他の部位で補おうとするため、別の部分に負担がかかり悪影響を及ぼしてしまうのです。
この最悪のケースを防ぐためにも、負傷したら治療に全力を注ぐようにしましょう。
仮にそれでレギュラーを他の人に奪われても、更に努力し奪い返せば良いのです(経験者は語る)
2-2. 矯正方法その2 手首を鍛える
オーバーハンドパスを真っ直ぐ飛ばす鍵は下半身の動きと手首のスナップをうまく連動させる事です。
そのためには両手首をバランスよく鍛える必要があります。
片方の手首の力が強くて、もう片方は弱い。
これではボールに力を均等に伝えるのは難しいでしょう。
ですから、しっかりと手首を鍛えましょう。
もしもオーバーハンドパスが左右にずれる原因が手の力の偏りならば、弱い方の手首を重点的に鍛えてください。
もちろん、もう片方を鍛える事もお忘れなく。
手首を鍛えるとスナップも強くなるので、スパイクの威力も上がるので一石二鳥!
これは強くおすすめします!
下記リンクに初心者から上級者まで出来るトレーニング方法を記載しております。
もし、やろうとされているのであれば参考にしていただければ幸いです。
2-3. 矯正法その3 下半身でボールを運ぶ感覚を養う
オーバーハンドパスは、下半身のエネルギーをボールに伝える事が重要です。
手だけで飛ばそうとすると、どうしても遠くまで飛ばない時もありますし、左右にぶれる可能性も高くなります。
それを防ぐためにも下半身をしっかり使うようにしてください。
でも、なかなか上手く出来ないって方は次の練習方法をお試しあれ。
まずはボールの落下地点に素早く入り、軽く膝を曲げて待ちます。
ボールが落ちて来たら、しっかりと引きつけて頭に当てて返球します。
この時、膝の屈伸をしっかりと使い返すようにしましょう。
よくサッカーのヘディングと勘違いされる方がいますが、ヘディングは一度後方へ反ってから返球します。
オーバーハンドパスで後方へ体を反らす事ってありませんよね?(バックトスは除く)
ですから、サッカーのヘディングとごっちゃにならないようにしましょう。
少しわかりにくいですが、膝の屈伸がしっかりと使えていれば下半身だけでこれだけ飛ばす事も可能です。
更に「ボールの下に素早く入る」「膝の屈伸がちゃんと使えている」この二つの条件を満たしていれば、これだけで他の人とパスができます。
この二つを徹底的に意識しながらやってみてください。
ただし、あまりやりすぎると「脳震盪」が起こり気分が悪くなる事も・・・。
ほどほどにやるか、どうしてもやりたい場合は柔らかいボールで練習しましょう。
2-4. 矯正法その4 直上パス
矯正方法その4は「直上パス」です。
ご存知、オーバーハンドパスの基本練習ですが、基本と言って馬鹿にできません。
なぜなら・・・直上パスはモロに左右のズレがわかるからです!
左右にぶれる人はあっち行ったりこっち行ったりと動きまくりです。
最初は動きまくるのはわかりますが、今回はオーバーハンドパスの左右のぶれを矯正する事が目的。
ですから、あまり動かないようにしましょう。
まずは広めのサークル内で低めの直上パスをしてみましょう。
このサークル内であればいくら動き回ってもかまいません。
そのサークルを段々と小さくしていき、最終的にはそこからほとんど動かないようになるまで練習しましょう。
更にボールの高さも上げてサークルから出なければ、完全に矯正されています。
よく中学生に直上パスをしてと言うと、ほとんどの方が低いボールで数をこなす事に必死になります。
色んなパターンを試した方が練習になるので、違う高さの直情パスもやるようにしましょう。
2-5. 矯正法その5 壁パス
矯正方法ラストは「壁パス」です。
いや~、中学一年の時によくやったな~(しみじみ)
これもオーバーハンドパスが左右にぶれるのを矯正するのに一役買ってくれます。
さっそく具体的なやり方を見てみましょう。
まず壁にテーピングでも何でも良いので印をつけます。
その印をターゲットにしてオーバーハンドパスをしましょう。
最初は壁に近い状態から始めてください。
そして壁に密着するくらい近い場合、膝の屈伸はまだ必要ありません。
手首のスナップで目印に向かってボールを飛ばし、再び同じ位置に戻ってくるようにしましょう。
目印にちゃんと行かないと左右にぶれるので要注意!
しっかりと自分の正面の位置に目印を付けて、真っ直ぐ飛ばすようにしましょう。
ちゃんと左右にぶれずに真っ直ぐ飛べば、自分のおでこの部分に必ず返ってきます。
慣れて来たら距離を遠くにしたり、目印の位置を変えたりして練習してください。
目印の位置を変えるとトスの性質も変わってきます。
目印が低いと平行気味のパス。
逆に高いとオープン系のパスになります。
まぁ、あくまで左右にぶれるのを矯正する練習なので、そこまでしなくても結構ですが・・・。
とにかく「真っ直ぐ正確に」と言う事を意識してやりましょう!
以上、オーバーハンドパスの左右のぶれの矯正方法でした。
3. オーバーハンドパスの左右のぶれ矯正方法まとめ
では最後にもう一度「オーバーハンドパスの左右のぶれの矯正方法」をおさらいしましょう。
〇 オーバーハンドパスが左右にぶれるのを矯正する方法
- 負傷している手の治療に専念する(ひどい場合は病院へ)
- 手首を鍛える(自分の力の弱い方の腕は特に念入り二)
- 下半身でボールを運ぶ感覚を養う(手を使わずにパスができるようになるまで)
- 直上パス(最初は低く最後は高く動かずに)
- 壁パス(自分のおでこの部分に返ってくるようにする)
以上、左右のぶれの矯正方法でした。
オーバーハンドパスが意外に苦手な方が多い気がします。
僕が今まで見てきた中では、特に女子小中学生が多かったです。
しかし、苦手だからと言って誤魔化していたのでは、いつまでたってもできません。
真っ直ぐ遠くへ飛ばすようにするためには、とにもかくにも基本が大事!
この事をよ~く覚えておき、練習に取り組んで行ってください。
そうすればオーバーハンドパスを真っ直ぐ飛ばせる日も、そう遠くないと思いますよ。
焦らずじっくり基本を身につけましょう!
それではまた。