バレーボールのジャンプサーブの打ち方は?これで兵器に早変わり!
バレーボールのサーブにおいて最も強力なサーブと言えば何が思い浮かびますか?
変幻自在のジャンプフローター?
最もオーソドックスなフローターサーブ?
いえいえ、やはりジャンプサーブでしょう!!
こんにちは!
かつて味方の後頭部にジャンプサーブを思いっきりブチかました・・・赤鬼です!!
とりあえず・・・すまん!
今日はバレーボールのサーブの1種「ジャンプサーブ」について解説させていただきたいと思います。
ミスる確率はサーブの中でナンバー1!
されどサービスエースを取る確率もナンバー1!!
そんな諸刃の剣であるジャンプサーブのコツを見ていきましょう。
Contents
1. ジャンプサーブのコツと一連動作
それでは初めにジャンプサーブのポイントを動画でご覧ください。
記事をじっくり読みたいと言う方は、このまま読み進めていっていただければと思います。
それでは一連の流れをどうぞ。
○ ジャンプサーブの一連動作
- 右手、もしくは左手で前にドライブ回転をかけつつトスを上げる
- ボールをしっかりと見ながら助走を始める
- 両手をバンザイしながらジャンプ
- 空中で後上体を後方へ大きく反らしボールを叩く準備をする
- 右肘を下げないようにしつつ手首のスナップをしっかりと使いボールを打つ
- 両足で着地しレシーブ位置に移動する
以上がざっくりとしたポイントです。
それでは一連の流れを見ていきましょう。
ボールに前回転をかけつつ左足、もしくは右足から助走を開始します。
ボールに前回転をかける事によりドライブサーブのような前回転のサーブになります。
ボールから目を離さずに助走を行います。
バックスイングを大きく行います。
ここポイントです。両足の前後の間隔を少し広めにとりましょう。
こうする事により前に跳ぶジャンプになり、前に行く力がボールに加わります。
両手を高く挙げてジャンプします。
空中でのバランスを取るためにも必ず行いましょう。
左手をしっかりと挙げて上体を後方へ反らします。
手首のスナップを使いボールを思いっきりしばきます。
この後、両足で着地してレシーブ位置に素早く移動して完了です。
以上、ジャンプサーブの一連の流れでした。
次の章から補足説明をさせていただきます。
2. ジャンプサーブを構成する5つのポイント
ジャンプサーブは他のサーブに比べて、構成する要素が多めです。
この章では以下の5つのポイントを見ていきましょう。
○ ジャンプサーブを構成する5つのポイント
- 助走
- タイミング
- フォーム
- トス
- メンタル
以上の項目を一つずつ解説していきます。
2-1. ジャンプサーブを構成する5つのポイント その1「助走」
それでは最初のポイントから見ていきましょう。
まず1つめのポイントは「助走」です。
その名のとおりジャンプサーブはジャンプをして打ちますよね?
そのジャンプを高くするために「助走」が重要になってきます。
通常のスパイクジャンプなら右足を前にし、左→右左と助走をしますが、体育館のサーブエリアが狭い場合、左足を前にし、右左という助走になります。
基本的には前者の3歩助走でオーケーですが、体育館の状況によって使い分けれるようになる事をおすすめします。
下記の記事にジャンプをするための詳細が記載されていますので興味があればどうぞ!!
2-2. ジャンプサーブを構成する5つのポイント その2「タイミング」
ジャンプサーブを構成するポイント その2「タイミング」です!
スパイクにおいても重要なのですが、ジャンプサーブにおいてもタイミングはとても大切です。
全日本の選手のジャンプサーブを見ていると、かなり高いトスを上げて打っています。
トスの高さから見るとオープンスパイクと同じタイミングである「サードテンポ」のようですね。
ボールを高く上げるとタイミングが取りやすいですが、これは自分の好みの高さで良いと思います。
僕はどちらかと言えば「サードテンポ」ですが、僕の後輩はオープン系が苦手のためセンターのセミと同じタイミング「セカンドテンポ」で打っています。
何度もトスを上げながら自分のベストのタイミングを見つけましょう。
他の記事でもタイミングの事を載せていますので合わせてご覧ください。
2-3. ジャンプサーブを構成する5つのポイント その3「フォーム」
ジャンプサーブを構成するポイントその3「フォーム」です!
そのスポーツにおいても色々なフォームがありますが、当然ながらジャンプサーブにもあります。
と言ってもスパイクのフォームと全く同じなんですが・・・。
よく中学生から「強いスパイクを打つためにはどうしたらいいですか?」と聞かれますが、必ず今回のポイントを説明しつつ「フォーム」を重点的に説明しています。
やっぱりフォームが悪いと良いジャンプサーブは打てませんからね。
フォームの中で最もありがちなのが「左手が下がる」と言うことです。
左手は空中でバランスを取るためにも重要になってきますので必ず意識してください。
下記の記事でフォームの事を詳しく載せていますので一読のうえ、フォームをしっかりと固めて行きましょう。
2-4. ジャンプサーブを構成するポイント その4「トス」
ジャンプサーブを構成するポイントその4「トス」です!
ジャンプサーブとスパイクは「助走」「タイミング」「フォーム」は全く同じなのですが、決定的な違いと言えば「自分でトスを上げる」と言うことです。
トスのポイントや練習方法を箇条書きにすると以下のとおりです。
- 必ず前回転をかける
- 右肩と同じラインにボールを上げる
- 自分の打ちやすい高さにする
- 最初はボールを打たずにトスばかり上げる練習がおすすめ
1と3はご理解していただいているとして、2と4を解説させていただきます。
ジャンプサーブは自分でトスを上げるため、適切な位置にボールを上げないと即ミスにつながります。
そのためにも右肩と同じラインにボールを上げましょう。
右肩と同じラインよりも左右に大きくズレた時点でミス確定です。
繰り返し繰り返し練習をして感覚を掴んでください。
また、いきなりジャンプサーブを打つとトスが合わない場合があるので、最初はボールを打たずにトスを上げる練習をしましょう。
全日本の越川優選手はジャンプサーブの練習の際はトスの落下地点を定め、最終的には同じ位置に落ちるようにしているそうです。
まずは繰り返して同じ場所に落ちるように練習しましょう。
またトスには二つのパターンがあります。
これは時々聞かれるのですが「ほぼ真上に上げるトスと、前の方に上げるトスはどちらが良いのか?」
結論から言うとどちらでも良いと思います。
ただ、どちらかをすすめるとなると「前の方に上げるトス」が良いでしょう。
理由としては前方向の力が加わるためボールのスピードが上がるためです。
また、二つのトスの性質を少し解説させていただくと・・・
ほぼ真上に上げるトスはサーブエリアが狭い場合におすすめです。
また、僕自身が打っていて感じる事なので断定できませんが、ほぼ真上に上げるトスはスピードが劣りますが「重いジャンプサーブ」が打てます。
逆に前方向へ上げるトスの場合は「スピードのあるボール」が打てます。
サーブエリアが広い場合に使用しましょう!
可能であるならば両方使える方が言いかと思います。
県立や市立の体育館ならサーブエリアが広いので問題ありませんが、学校によっては狭い場合がありますので。
繰り返しますが「トス」でサーブの善し悪しが決まるので、しっかりと練習していきましょう!!
2-5. ジャンプサーブを構成する5つのポイント その5 「メンタル」
ジャンプサーブを構成する5つのポイントその5は「メンタル」です!
色々なポイントを公開してきましたが、結局のところ最後は気持ちが大事な部分があります。
いくら凄いジャンプサーブを打つことができても気持ちが弱いとミスる確率も上がります。
実際に先週行われた試合で、ミスる事に完全にビビっていた僕は「入れてけサーブ」で思いっきりミスりました。
結果・・・ベンチに座っていた先輩にものすっごい!怒られました(泣)
「もっと攻めて行けよ!!ビビってミスって誰が納得すんねん!!」
てな感じで・・・。
その叱責の後、僕のテンションは右肩下がりでした(T▽T)
ただですね、そこから筋トレもガッツリ行い秘密特訓もしたため、今では比較的ガンガン攻めて良いサーブが入るようになりました。
この「強い気持ち」を支えているのは、間違いなく「自分はこれだけ練習をしたから大丈夫!!」と言う謎の自信です。
また、勝負をするためサービスエースを決めに行った場合、仲間も納得してくれるようになります。
ただ、その仲間の気持ちに甘える事なく少しでもミスを減らせるように徹底的に練習しましょう。
仲間の期待に応えるサーブで決める。それが結果としてチームを救う一打となるのです。
常にチームの事を考える。それがチームワークですぜ!!
まぁ、こんな事を僕が言っているのをチームメイトが聞くと「全く説得力あれへん」ってツッコミ入れられそうですが・・・。
(´・ω・`)チッ
3. ジャンプサーブまとめ
それでは本日のお題「ジャンプサーブ」をまとめていきましょう。
○ ジャンプサーブの一連動作
- 右手、もしくは左手で前にドライブ回転をかけつつトスを上げる
- ボールをしっかりと見ながら助走を始める
- 両手をバンザイしながらジャンプ
- 空中で後上体を後方へ大きく反らしボールを叩く準備をする
- 右肘を下げないようにしつつ手首のスナップをしっかりと使いボールを打つ
- 両足で着地しレシーブ位置に移動する
にドライブ回転をかけつつトスを
○ ジャンプサーブを構成する5つのポイントをしっかりとおさえる
- しっかりとジャンプできる助走を行う
- 適切なタイミングで助走に踏み込む
- 猛打を打てるフォームを整える
- 自分の中で最もベストなトスを繰り返し練習を行いマスターする
- 強い気持ちを持つために「これだけやったから大丈夫!」と言えるくらい練習する
僕のバレー人生の前半部分であろう高校時代。
入学してから間もなくコーチからこう言われました。
「お前のフローターサーブは高校では通用しない。ジャンプサーブを打て!」と。
今思えばあれがジャンプサーブとの出会いでした。
自分自身振り返ってみると、大事な場面でミスをしてチームをピンチに追い込んだ事もありました。
試合中にチームメイトの後頭部にボールをぶつけた事もありました。
しかしピンチを救った一打もありましたし、マッチポイントでサービスエースを決めた事もありました。
冷静に考えてみれば、なんやかんやでジャンプサーブには様々な思い出があり、ジャンプフローターに転向したけど結局最後はジャンプサーブに戻ったな~って感じます。
ジャンプサーブは冒頭でも言ったように諸刃の剣です。
しかし絶対の技に昇華すれば必殺の武器になりえるサーブです。
あなたもこのサーブを極め、チームを勝利に導けるプレイヤーになってください。
それではまた。