バレーボールのオーバーハンドパスにおいて、悩みの一つとなる事があります。
それが「遠くに飛ばす事ができない」と言うことでしょう。
この記事を読んでくださっているあなたも、この悩みの持ち主の一人かもしれませんね。
こんにちは。
二段トスが遠くまで飛ばせずめちゃくちゃ怒られた事がある…
赤鬼です!
以前「オーバーハンドパスがうまく飛ばない!?解決方法はこれ」と言う記事を書かせていただいた事があります。
しかし、自分自身で読み返してみたのですが…
「足りん…。大事な情報が足りんわっ!小童!!」と言うのが正直な感想です。
オーバーハンドパスを遠くに飛ばすための重要なポイント「下半身の使い方」が書かれていません。
というわけで、今回は下半身の動きを徹底的に解説させていただくので、前回の記事と併用してご覧下さい。
前回の記事が「アタル版マッスルスパーク」なら、今回の記事が「スグル版マッスルスパーク」となります。
二つ合わせて真のマッスルスパーク。
すなわち真の「遠くに飛ばせるオーバーハンドパス」となるのです。
(マッスルスパークがわからない学生の皆さん。パパに聞いてください。)
それではいつものように序盤がグダグダになりましたが「オーバーハンドパスを遠くに飛ばす方法」を見ていきましょう。
Contents
1. オーバーハンドパスって実際にどれくらい飛ばせるよ?
さて、オーバーハンドパスを飛ばすと書きましたが「本当にやり方を変えたら飛ぶの?」と、結果がわかっているのに疑っているフリをしている皆さん。
そんな通販番組みたいなくだりはいいので、まずは証拠をお見せしましょう。

イスカンダルまで飛ばしたるぁい!!

落下地点に入って~

ボールをキャッチ!!ここからかっ飛ばしまっせ~!!



まぁ、こんなもんでしょう。


メガ粒子砲発射~!!
弾幕薄いぞ!!何やってんの!!
(知らない人はGoogleさんで調べましょう)


これくらいの高さのオープンを二段トスで上げると100%嫌がられます。
2. 飛ばねぇボールはただのボールだ・・・
その昔、某映画でブタさんが超渋い声でこう言いました。
「飛ばねぇ豚はただの豚だ」と・・・。
これはボールにも言えるでしょう。
そしてオーバーハンドパスにおいても飛びたくても飛べないボールがあります。
原因はズバリ「力の分散」です。
その主な原因である3つを解説していきます。
もしも以下のやり方をやっている方、すぐに修正して行きしましょう。
ちなみに次の章からのプレイは、あるポイントを考慮して見てください。
そのポイントとは「ボールの落下地点に右足を踏み込む」と言うことです。
右足の位置が正確ならば「飛ばせるボール」を放つ事ができますが、右足の位置が悪いとどうなるかご覧下さい。
2-1. 飛ばねぇボール その1
それでは一つ一つ見ていきましょう。
まずはこちら。

ボールの落下地点よりも前に踏み込みすぎています。
こうなるとどうなるか?

ボールを頭上で取る事になります。
通常、ボールを頭上で取るのは「バックトス」の時以外にありません。
このまま上げると力がどう分散するのか?

下半身は前に行こうとしているのに上半身は真上に力が行っているので力が分散しています。
この場合、どんなに高くトスを上げても短いパスになってしまいます。
2-2. 飛ばねぇボール その2
続いての飛ばねぇボールはこちらです。

こちらは落下地点に右足を置くのはオーケーです。
しかし、初心者の方はどうしても遠くに飛ばそうとするあまり・・・

後ろにのけぞってしまいます。
これだと上半身の部分で力が後ろにいってしまいボールが飛びにくくなります。
もちろん、試合の状況によってはこれに近い取り方をしなければなりませんが、その場合アゴを上げないようにしなければなりません。
注意しましょう。
2-3. 飛ばねぇボール その3
これが最後の悪い見本です。

落下地点に対し右足が離れすぎています。
このままトスを上げに行くとどうなるか?

この状況でトスを上げるとどうなるでしょう?

この状況でオープンを上げるのは不可能でしょう。
以上が「飛ばねぇボール」の解説です。
もしもボールが飛ばないって方は上記のトスになっていないか一度チェックしてみてください。
では次の章からボールを高く、または遠くへ飛ばす方法の解説に移りたいと思います。
3. ボールを遠くへ、または高く飛ばす方法はこれ!
それでは一番最初に遠景でご覧頂いたオーバーハンドパスの方法を見ていきましょう。
まずはポイントをご覧下さい。
● オーバーハンドパスを遠くへ飛ばす方法 ポイント
- ボールの落下地点に右足、もしくは左足を置く事に全てをかける
- 落下地点に入る時間が早ければ早いほどトスはやりやすくなる
- 両足に体重が均等に乗っている状態から、前方向へ体重を移動させる
- 膝の屈伸を使い前方向へボールを飛ばす
- この際にジャンプしてもオーケー
次に写真で見ていきましょう。

ボールの落下地点位素早く入ります。
しかし・・・あれ?
額の部分で受けるには遠いですね。
しかし、これも後半でわかりますのでご安心を。

現在の状況では両足に体重が均等に乗っている状態です。

そうするとボールの落下地点にオデコが来るようになりました。

ボールをしっかりと引きつけてキャッチし、右足に体重を完全に乗せます。
体重移動をわかりやすく解説すると「右足のつま先を右膝で隠してしまう」と言うことです。
上から見てつま先が膝で隠れたら成功です。



オープントスは鈍角になります。
距離やトスの性質、トスを打ってもらうスパイカーの好みにより使い分けできるようにしましょう。

先程の「飛ばねぇボール編」で見ていただいた力の組み合わせを見るとこんな感じです。
前方に飛んでいるので横方向への力も加わっているので距離のあるボールができます。
オーバーハンドで遠くへボールを飛ばし、後輩から「凄いですぅ!先輩!あんなに遠くへボールを飛ばせるなんて~!」
と言われたら、こう答えてあげましょう。
「カッコイイとは、こういう事さ。」
激シブな声でお願いします。
4. ボールをオーバーハンドパスで遠くへ飛ばす補足説明
この章ではオーバーハンドパスでボールを遠くへ飛ばすための補足説明をさせていただきます。
内容としては「手首のスナップ」と「体重移動」の二点です。
補足説明と書きましたが、この二つ(特に体重移動)はボールを遠くへ飛ばすためにも重要です。
しっかりと意識しながら練習されることをすすめます。
それでは見ていきましょう。
4-1 補足説明 手首のスナップ
ここで2点だけ補足説明をさせていただきたいと思います。
よくオーバーハンドパスにおいて「手首のスナップを使え」と言われる事があります。
しかしスナップを使っているつもりでも飛ばない事があります。
根本的な問題はもう一つのオーバーハンドが飛ばない記事を参考にしていただくとして、ここでは手首のスナップの使い方のコツをご紹介します。
ボールをしっかりとオデコの前でキャッチしてからボールを飛ばす時に以下の写真のようにしてください。

よく手首のスナップを使ってるつもりで飛ばない人は、これが出来ていない事が多いです。
これを完璧にマスターすれば、手首のスナップだけでも比較的飛ぶようになると同時にトスの精度も上がってきます。
ただし、当然のごとく両手の力が均等でないと回転ボールになったり、ちゃんと飛ばないので注意しましょう。
4-2. 補足説明 体重移動
先ほどの「ボールを遠くへ、または高く飛ばす方法」の項目で「体重移動」と言う言葉が出てきました。
この章では「体重移動」をもう少し掘り下げてみたいと思います。
体重移動は慣れるとそこまで難しいものではありません。
と同時に、バレーボールのサーブやレシーブのプレイでも使えるので必ずマスターするようにしましょう。
やり方は簡単。両足に均等に体重をかけ、前方向へ体重をかけるだけです。
わかりやすいように動画で見てみましょう。

段々と体重が前足に移動しているのがおわかりいただけますね。
このように体重移動がしっかりと出来ていれば、腕力に頼らずともボールは高く、遠くへ飛ばせるようになります。
最初はボールを使わずにやってみましょう。
5. まとめ
あー、やっと「まとめ」に行けます。
この記事・・・写真の撮影を含めて3時間くらいかかりました。( ̄▽ ̄;)
しかしこれも、わざわざネットを使ってオーバーハンドのやり方を調べてらっしゃる「向上心の塊」のような皆さんのため。
頑張ります!!
では「まとめ」に入ります。
● オーバーハンドパスを遠くへ飛ばすコツ まとめ
- 1秒でも早くボールの落下地点に利き足を置きに行く
- 両足に体重を均等にかけてボールが落下してくるのを待つ
- ボールが落ちてくる瞬間、前足に体重を移動させる
- 膝の屈伸、手首のスナップを使って前方へ飛ばす
- 両方の手の平を少し外側へ向けるようにする
- 平行、オープンによって腕の角度を調節する
- 後輩から賞賛されたら「カッコイイとは、こういう事さ。」と激シブな声で言う
以上、オーバーハンドパスを遠くへ飛ばす方法でした。
バレーのプレイは、割と力学的な部分もあるので、ポイントを理解して繰り返し練習さえすれば誰でも飛ばせるようになります。
もちろん腕や手首の力が強いと、飛ばせる事が有利なのは言うまでもありません。
自分に足りていないものはなんなのかを探して、一つずつ改善していきましょう!
それではまた。