「先生に『お前は闘争心が無さすぎる!それじゃ試合で使えない!!』って言われました。どうしたらいいですか?」
ある日、バレーを教えている子に相談された内容です。
皆さん、こんにちは。
赤鬼です。
スポーツなど勝負の世界で必要になってくるもの・・・闘争心。
その闘争心を養うにはどうしたらいいでしょうか?
今まで何人もの教え子に質問された事なので、意外と闘争心を養う事ができなくて悩む子も多いようです。
僕も中学からバレーをやっていますが、元々の性格は大人しく引っ込み思案だったので「闘争心」なんて持っていませんでした。
しかし、今は勝負事になると闘争心むき出しになるまでに成長しました。
では、どうやって闘争心を養ってきたのか?
それをこれからお話しましょう。
Contents
1-1. 負の感情を有効活用しよう
闘争心を養う方法の一つとして「負の感情を有効活用」しましょう。
負の感情っていったいなんだ?
そう思われた方も多いはず・・・。
負の感情とは、ざっくり言うと悔しい気持ちや見返してやると言うような感情です。
中学時代、僕は大人しい性格だったと先程述べました。
その性格が徐々に変化したのは、当時のバレー部監督の影響が大きいでしょう。
あの頃の運動部は体罰なんて当たり前で、練習試合に行こうものなら罵詈雑言、ビンタの嵐でした。
最初は怒られたら怒られるがままでしたが、ついに闘争心の誕生の瞬間に出くわしたのです。
あれは忘れもしない、大阪の某中学校での練習試合でした。
ミスをする僕に対し、監督の怒りが大爆発。
思いっきり顔をビンタされました。
・・・・はっ?
なにこれ?
なんでここまでされなあかんの?
ふざけんなっ!!この野郎!!!
そこから監督に対しての憎しみが起爆剤となり、「あいつ、絶対にプレイで見返したる!!」と言う闘争心になったのです。
それ以来、練習でも闘争心むき出しにできるようになったため、かなり実力がつきました。
なかなか効率のいいエネルギーだったのを今でも覚えています。
運動部に所属している皆さんも、悔しいと言う気持ちを有効活用してみましょう!
きっと闘争心が生まれるはずです。
1-2. 別の人格を作る
闘争心を養うために必要な事その2 「別の人格を作る」です。
こんな言い方をすると怪しく感じますが、そんなに身構える必要はありません。
では、別の人格を作るとはどういう事なのでしょう?
手っ取り早く言うと「部活をしている時の自分はこの人格」と言うように違う自分を演じるようにするのです。
あなたは普段の生活では大人しい性格かもしれませんが、スポーツを行う上で大人しすぎるのは不利になる事もあります。
(もちろん、大人しい性格でも活躍しているスポーツ選手はたくさんいますが・・・・)
ですから、学校の終業のチャイムが鳴って部活をする時には、闘争心むき出しの自分になると決めておきましょう
普段は大人しいのに、部活では大きな声で練習している。
そのギャップもなかなか良いものですよ。
1-3. 行動心理学を利用する
皆さん、行動心理学ってご存知でしょうか?
例えば別に楽しくもないのに笑顔を作ると、なぜか楽しい気分になってきます。
これは脳が笑顔を作る事により騙されて、楽しい気分にさせるドーパミンを放出させるのです。
それにより楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいという現象が起こります。
それを上手く利用すれば闘争心をわき起こすことも可能です。
例えば僕が実際に試して効果があったのは以下の項目になります。
○ 行動心理学を利用して闘争心をわき起こす方法
- 大きな声を出す
- 目つきを鋭くする
- ミスを恐れず思いっきりプレイする
- 「やるぞ!」「絶対に決める!」などポジティブな言葉を声に出す(小声でも可)
この3つは僕が高校くらいの時によく使っていた方法で、やってみると不思議と闘争心がわいてきました。
かなり使えて即効性も高いので、ぜひお試し下さい。
1-4. ひたすら練習あるのみ!
闘争心を養うために必要な事の最後は「ひたすら練習あるのみ」です。
今まで部活指導のお手伝いをさせていただき、感じた事があります。
それは実力の無い子に限って闘争心が無い子がほとんどだと言う事です。(言い方は悪いですが)
まだ発展途上とは言え、やはり運動能力の低い子は自信が無いのか、練習していても意気消沈する場面が多かったように思います。
もしくは楽しんでいるのか、ふざけているのかわからない練習態度である事が多かったです。
そのような子が闘争心を持つのは並大抵の事ではありませんが、やはり厳しい練習を積んでいく事で闘争心が芽生える事があります。
それはライバルが現れた時かもしれませんし、試合に負けて悔しい思いをした時かもしれません。
人それぞれ闘争心が芽生えるタイミングは違いますが、常にハングリー精神を忘れずに練習に没頭していると、ある日突然、湧いてくるものです。
そうなるとしめたもの。
練習の効率がどんどん良くなるので、かなりレベルアップができるようになります。
ぜひやってみましょう。
2-1. 子供の闘争心を養う方法
今度は逆に、あなたのお子様や教え子の闘争心を養う方法をご紹介しましょう。
まず、結論から言うと・・・非常に難しいです!
仮に中学生くらいの子だと、ある程度の性格は環境によって確立されているので尚更です。
ですが「君はおとなしい性格だから闘争心をむき出しなんて難しいよね♪」なんて、勝負の世界では通用しないのも事実。
自分の子供や教え子の闘争心を掻き立ててこその親であり、指導者であるわけです。
では具体的にどうするか?
それが以下の項目です。
○ 子供の闘争心を養う方法。
- 挑発する
- まずは指導者、親が闘争心をむき出しにする
- 褒める
この3点です。
順番に説明しましょう。
2-2. 挑発する
まず「挑発する」という項目は読んで字のごとく。
こちらから子供を挑発します。
例えば、バレーボールなどでレシーブミスばかりする子がいたとしましょう。
そこで僕はこう言います。
「そんなボールもとれないの?」
「おいおい、今のくらい行けるやろ~(呆れた感じで)」
すると気が強い子は目つきが変わります。
この時点で既に闘争心むき出しのためパフォーマンスが上がるのです。
ただし、挑発はお互いの信頼関係が確立されていないと「あいつ・・・ウザイ」と思われて心を閉ざされます。
さらに、出来た時に大げさに褒めないと、やる気を無くす子がいるので要注意です。
さじ加減を間違えると闘争心どころではなくなるので、挑発行為は「子供の適正」と「信頼関係」の二つを重視するようにしましょう。
2-3. 指導者、親が闘争心をむき出しにする。
二つ目の項目は比較的やりやすいかと思います。
あなた自身が闘争心をむき出しにして、子供に闘争心をむき出しにしやすい状況を整えて上げる方法です。
中学生の部活をやっていると、ほぼ周りの状況に合わせる傾向があります。
ダラダラした雰囲気だとダラダラ・・・・。
こんな状況でヤル気まんまんの態度を取ろうものなら「何をあいつ調子乗ってるねん」と周りからの冷ややかな視線・・・。
「右に習え」は日本人の悪いところでもありますね。
では、そんな時はこうしましょう。
指導者や親自らが闘争心をむき出しにするのです。
僕はバレーを教えてる時に生徒に向かってこうします。
赤鬼「よっしゃー!!今から勝負な!!俺、絶対に負けへんからな!!」
生徒「お願いします。」
赤鬼「おいおい!そんなボソッとした声で勝てるとでも思ってんのか!?もっと声出せよ!!」
生徒「お願いします!」
赤鬼「もっと出るやろー!!!君の力はそんなもんか~!?」
生徒「お願いしまーす!!!!!!」
このように指導者や親がお膳立てをしてあげると、「あっ、先生がこんなに声出してる。自分も出そう」と言う気持ちになる子がほとんどです。
大人が見本を見せるというのも大事なので、この方法を試してみるもの有効かもしれません。
2-4. 褒める
最後の項目。
「褒める」です。
これも子供の性質によって使い分ける必要がありますが、非常に有効な手段です。
日本の部活指導を見ていると、褒められる事は非常に少ないように感じます。(僕も褒められた事はほとんどありません)
なので、出来ないプレイができるようになったら褒めてあげましょう。
少し大げさでもいいので。
そこで嬉しそうな顔をしたら、先程の「指導者自らが闘争心を出す」と言う手法も有効です。
例えば僕ならこうしてます。
赤鬼「お~!!ナイスプレイ!もっかいやってみよう!!」
更に良いプレイをする生徒。
赤鬼「お~!!ええがな!!やればできるやん!!!」
生徒「ほんまですか!?」
赤鬼「おう!!出し惜しみせんと、どんどんやっていこうぜ!!」
生徒「はいっ!!!」
と、こんな感じです。
この時の生徒さんの目はキラキラしてます(笑)
とは言え、これは闘争心というよりも「やる気」を上げる方法と表現したほうが適切かもしれませんね。
しかし、闘争心を出すためには「やる気」は必須条件です。
やる気ないのに闘争心はある・・・そんな状況まずありませんよね?
そのために褒めてから やる気を出させてあげるのも重要です。
ただし、褒めすぎたり、嘘くさい褒め方だと状況が悪化する可能性があるので注意しましょう。
3. 闘争心を養う方法まとめ
それでは最後に、もう一度おさらいしましょう。
○ 闘争心を養う方法まとめ(個人)
- 負の感情を有効活用する。
- 別の人格を作る
- 行動心理学を利用する
- ひらすら練習する
○ 子供の闘争心を養う方法
- 挑発する
- 親や指導者が闘争心をむき出しにする
- 褒める
以上が闘争心を養う方法です。
昔から「闘志なき者は去れ!」という言葉があります。
この事からもわかるように、勝負の世界において「闘争心」は非常に重要視されているのです。
では、闘争心はあると無いとではどちらが良いか?
指導者側の立場から言うと、絶対にあったほうが良いに決まってます。
自分のパフォーマンを最大に発揮するためにも必要不可欠だからです。
ただ、いきなり出せるようになるなんて不可能なので、普段の練習から少しずつ出せるようにしていきましょう。
そうすれば勉強でもスポーツでも、必ず良い結果につながりますよ。
闘争心を養って、更なる高みを目指しましょう!!
それではまた。