突然ですがこちらの画像をご覧下さい。
まずは画像の線にご注目。
これはバレーコートのエンドラインです。
ワンタッチボール等で後方へ大きく弾かれたボールが来たぜっ!
あれっ!?
でもちょっと高いかも!
しかし、オーバーで遠くまで飛ばせる自信がねぇ!
こうなりゃアンダーで処理するしかない!
ちょっと高いけど大丈夫でしょ!
この高さでアンダーしてやるぜい!
げっ!?やばいっ!!!!!
後方へ弾いてしまいました。
すると・・・
ボケー!!!!
何でそんなボール取られへんねーん!!!
と監督の怒りの声。
そこからプレッシャーがかかり、更に同じボールが処理できずに怒られる羽目に・・・。
監督「おいっ!お前のせいで何点やるねん?どんだけチームに迷惑かけるねん!」
コーチ「何であんなボールも処理できひんねん!?答えろ!!」
こんな事言われても返答に困りますよね。
せいぜい出来る返事と言えば・・・
「面がセッターに向いていないからです。」とか「ボールを取っている位置が高いからです。」などの苦しまぎれのコメント・・・。
これ以外にどないして答えろっちゅうねん?
しかし監督の怒りは収まりません。
もう試合に出なくて良い。帰れ。
こんにちは。
かつて本当にこんな光景を目の当たりにした・・・赤鬼です!!
こんなボール意外に取れない子多いんですよね~。
高い位置で取っても面が上手くセッターに向けれないので後方へ弾いてしまう。
そこから自己嫌悪に陥りテンションだだ下がり。
でもねマイフレンド。
今回はこの赤鬼が「助け舟」を出しに来たズラよ。
こんなクソボールごときであなたの人格を否定されるなんて酷い話ですよ!
涙を拭いて!マイフレンド!
今こそこのボールを攻略しましょう!
さぁ乗れよ!!俺の船に!!!
上達と言うお宝探して航海の旅に出ようぜ!!
1. 後方へ大きく弾かれたボールの処理の仕方
前置きがむっちゃ長くなりましたが、さっそく攻略方法を見ていきましょう。
本当はオーバーで処理する選択肢も欲しいのですが、力がまだそんなに無い小中学生にはセッターまで届かせる事ができません。
なのでランニングレシーブは必須!!
そのための方法がこちらです。
〇 ワンタッチ等で後方へ大きく弾かれたボールの処理方法
- 後方へ来たボールをアンダーで処理するには真横ではなく斜め後方へ走り出す
- 右方向へ来たボールは右足を落下地点に置く(左だと左足)
- そのまま右足を軸に回転させながらボールを前に飛ばす
- 後ろに体重が乗っているため腕を少し振るようにして前に飛ばす
たったこれだけです。
では画像で細かく解説しますよ~!!
さぁ行くぜ!
この浪花の虎(自称)の赤鬼様が料理してやるぜ!
虎視眈々とボールを狙いましょう。
虎視眈々(こしたんたん)・・・虎が獲物をねらって鋭い目でじっと見下ろすように,機会をねらって油断なく形勢をうかがっているさま。
wibiio辞書より引用
先ほどの失敗例とは違って今度は斜め後方へ走り出しましょう。
友よ、今が駆け抜ける時!
右方向への移動は必ず右足を出しましょう。
これを反対の足にするとボールを処理しにくくなります。
右足を落下地点に置いたら、そのまま軸にして回転しましょう。
このランニングレシーブは体重が後ろに乗っています。
つまり後方へ力が発生しているので普通にレシーブをしてもセッターへは届きません。
なので腕の角度を調整し、フォロスルー(カットの直後に腕を振り抜く)等で遠くまで飛ばしましょう。
ただし、セッターの位置を狙いすぎるとネットを越える可能性が高いので、自分から見てセッターの少し手前を狙うようにして下さい。
はい。
これが先ほど言ったフォロースルーです。
通常のレシーブではここまで腕を振り切らないのはおわかりいただけると思います。
今回の場合の特例ですので覚えておいてください。
最後に移動の位置の確認をしましょう。
赤のラインが最初の移動方向。
青のラインが二回目の移動方向です。
もう一目瞭然ですね。
このように高い位置のボールを処理するのは、オーバーハンドパス以外にもこんなやり方があると認識して下さいね。
この方法は過去に中学生に試してもらいましたが、その子もちゃんと出来ました。
慣れれば別にどうって事もないので是非マスターしましょう。
いきなりぶっつけ本番では出来ないので、普段の練習のパスの時にでも同じチームの方に後方へボール出しをしてもらって下さい。
まずはそれで感覚を養うようにしましょう。
2. 後方のボール処理まとめ
それでは最後のもう一度おさらいします。
〇 ワンタッチ等で後方へ大きく弾かれたボールの処理方法
- 後方へ来たボールをアンダーで処理するには真横ではなく斜め後方へ走り出す
- 右方向へ来たボールは右足を落下地点に置く(左だと左足)
- そのまま右足を軸に回転させながらボールを前に飛ばす
- 後ろに体重が乗っているため腕を少し振るようにして前に飛ばす
〇 ここがポイント
- 後ろに体重が乗っているので腕の角度やフォロースルーを使って遠くへ飛ばすようにする
- セッターを狙いすぎるとネットを越える可能性があるので自分から見て手前を狙う
- 最初の移動をとにかく早く行う(一瞬の躊躇がミスを招く)
以上、後方のボールの処理方法でした。
いかがだったかな?マイフレンド。
何か出来そうな気がして来ました?
ワンタッチは言うなればブロック成功なので、そこできっちりカウンターに繋げれるか否かでゲーム展開は変わってきます。
きっちり処理して確実に1点をもぎ取るようになりましょう。
そうなれば二度とこの船に乗る事もありますまい。
此度の御乗船ありがとうございました!
それではまた。
ワンタッチボールに変な回転がかかっている時、面にあたったと思っても違う方向に飛んでしまうのですが、その時はどうすればいいんですか?
moyuさんへ
コメントありがとうございます。
おー、これは僕の説明不足でしたね。
確かに試合中は必ずしも自分の頭上を越えるようなボールが常に来るわけではありませんもんね。
申し訳ありません。
さて、なかなか鋭い質問に対しての答えですが・・・
アンダーに切り替えましょう!
です。
オーバーハンドパスは基本的に正面に入らないと、たちまちできなくなってしまいます。
そうなって来るとアンダーに切り替える必要があります・・・が!
普通のアンダーではボールが高かったりしたら取れません。
なので左右に来て高いボール、更に自分に近い距離なら肩付近で取るアンダー。
https://ikkitousen0413.com/archives/3323.html
頭上を大きく越えて左右に来た場合はバックアンダー。
https://ikkitousen0413.com/archives/3798.html
余裕があるのならななめ後方に移動して取るアンダー。
https://ikkitousen0413.com/archives/6914.html
主にこの3種類のアンダーを使い分けるとほぼ全てのワンタッチボールに対応できます。
ただし、めちゃくちゃ後方に弾かれて低い弾道だと基本的には取れません。
フライングレシーブがめちゃくちゃ上手かったら取れるかなーくらいですね。
いずれにせよ、状況に応じて使い分けることが重要です。
以上、ワンタッチボールの処理方法でした。
暑いので熱中症に気をつけて練習してください(`・∀・´)b