バレーボールのスパイクのタイミングを掴むには?これで出来るぜ!
バレーボールのスパイクを猛打にするために必要不可欠な事があります。
このポイントを押さえずして強烈なスパイクを打つのは不可能でしょう。
そのポイントとは・・・タイミングです!
こんにちは。
中学時代はスパイクのタイミングが悪くて鬼監督に死ぬほど怒られた…赤鬼です!
今回のお題はタイトルにもあるように「スパイクのタイミング」についてです!
スパイクの助走はそれなりに出来るようになってきた。
でもタイミングが合わなくて打てないんです~。
と、お嘆きのあなた。
そんなに凹む事はありません。
なぜなら…スパイクのタイミングはくっそ難しいからです!
僕らのように無駄に競技歴が長くてもミスる事はあります。
試合中にタイミングが合わなくてネットに引っ掛けたりブロックされたりする事もしばしば…。
なので最初は「スパイクのタイミング」は難しい。
だから出来なくて当たり前と認識しておいてください。
とは言え、これでは何の解決にはなりません。
この問題点を解決するために、この記事では以下の内容について書いています。
〇 スパイクのタイミング目次
- 「テンポの解説」
- 「補足説明」
- 「試合用の時のハプニングの対処放」
以上3点を重箱の隅をツンツンするレベルくらい細かく解説していきます。
よっしゃっ!ほんなら早速行きまっせ~!
必死のパッチでついて来てんか~!
Contents
1. スパイクのタイミングの「4つのテンポ」とは?
大人気バレーボール漫画の「ハイキュー」で知った人も多いのではないのでしょうか?
バレーボールのスパイクには4つのテンポが存在します。
「ファースト・テンポ」「セカンド・テンポ」「サード・テンポ」そして「マイナス・テンポ」
第一章ではこの4つのテンポを見ていきましょう。
最初にざっくりと各テンポの特徴を解説しましょう。
〇 バレーボールのスパイクのタイミング 4つのテンポ特徴
- サード・テンポ→ トスが上がってから余裕があるため自分でタイミングを合わせやすい
- セカンド・テンポ→ トスが上げると同時に助走を開始するオーソドックスなタイミング
- ファースト・テンポ→ スパイカーが先に助走を開始してジャンプしたところにトスを合わせる
- マイナス・テンポ→ セッターがトスを上げる時にスパイカーは既に空中で打つ形になっている
こんな感じです。
では、それぞれの特徴をもう少し掘り下げて見ていきましょう。
1-1. スパイクのタイミング サード・テンポ
まず最初はサード・テンポを見ていきましょう。
特徴を更に掘り下げてみるとこんな感じです。
〇 サード・テンポ特徴
- トスが非常に高いため自分でタイミングを合わせやすい
- 主にオープンと呼ばれている攻撃
- 高さとパワーを兼ね備えた選手に適している
- ほぼ100%二枚ブロックにつかれるデメリットがある
- どちらかと言うとスパイカー任せのタイミング
- 後輩にめっちゃイケてるセリフを吐ける?
では画像で細かく解説しましょう。
セカンド・テンポとは違いトスが上がってもすぐに助走は開始しません。
トスをしっかりと見定めて最初の一歩を踏み出します。
トスが上がってから余裕を持って助走を開始しましょう。
ボールが頂点に達したら腕のスイングを後方へ。
これがオープンのタイミングの目安です。(あくまで目安ですよ)
落下してくるボールに向かってジャンプ開始!!
空中で右半身を後方へ引きボールが落ちてくるのを待ちます。
そこからボールを思いっきりシバき倒して相手コートへ!!
この時にボールの下を叩くのであればタイミングが少し早く、肘が下がった状態で打つとタイミングが遅いです。
次のトスの時に助走開始を調整しましょう。
これがサード・テンポの特徴です。
ところで…最初に紹介した項目に「後輩にイケてるセリフを吐ける」とありましたよね?
正直、意味がわからないと思います。
一応、解説しましょう。
積み重ねてきた努力のおかげでオープントスはほぼマスターしました。
そこでトスが上手く出来ない後輩がいます。
そんな時にこう言いましょう。
「適当に高く上げろ。後は自分で合わせて決めるからっ…」
有言実行し見事スパイクを決めたあなたに、後輩はこう思うでしょう。
「先輩…超かっけー!!」
そんな尊敬の眼差しの後輩にこう言ってやりましょう。
「カッコイイとはこういう事さ…。」
まぁ、失敗したらむちゃくちゃカッコ悪いんですけどね。
いよっ!口だけ番長!
ビッグマウス!!
まさに…天国と地獄。
自信が持てるようになったらぜひやってみてください。
1-2. スパイクのタイミング セカンド・テンポ
今度はセカンド・テンポの解説です。
では特徴を見ていきましょう。
〇 セカンド・テンポ特徴
- オーソドックスなスタイルで比較的タイミングをつかみやすい
- レフト(ライト)平行やセミの時のタイミング
- 高さやパワーはもちろんテクニックやスピードを兼ね備えた選手も使えるオールマイティなタイミング
- コツさえ掴めば他のテンポに比べてやりやすい(特にセミ)
- 通常でも出来なければいけないがコンビバレー中心のチームでは特に重要なテンポである
では画像で見ていきましょう。
今回は手投げのトスですが、タイミング的にはほぼ同じです。
トスが上がったら、ほぼ同時に助走を開始しましょう。
ボールが最高点に達する間に助走を完了するようにしましょう。
助走中には当然のごとく、ボールから目をはなさないようにしましょう。
トスが適切な高さならば大きなバックスイングをします。
逆に予想していた高さよりも低いならば、バックスイングを小さくします。
これも後ほど解説しますが、タイミングを調整するために必要なテクニックなので必ず習得しましょう。
ボールが落下し始めたらジャンプをします。
ボールは意外にも早く落ちてくるので、遅れたら即「肘が下がったスパイク」に早変わりなので要注意!
落下に合わせて空中でボールを待ちます。
ここでようやくボールをしばきに行きます。
さぁ、タイミングはどうなんでしょう!?
オーケーベイベー!
バッチリですよ!
セカンド・テンポの中でも「セミ」が比較的合わせやすいので、最初はこれでタイミングを掴む練習をすると良いでしょう。
そこからレフトやライトも打って行くようにしてみてください。
1-3. スパイクのタイミング ファースト・テンポ
さぁ!3つ目のタイミングファースト・テンポに行きますよ~!
ファースト・テンポは皆が「速攻」と呼ぶスパイクの時に使うものですね。
特徴としてはこちら。
〇 ファースト・テンポ特徴
- とにかくスピード命
- セッターが先に助走をしてきたスパイカーに合わせるため若干セッター任せ傾向が強い
- スピードの速い選手におすすめ
- セッターとの息を合わせる事が重要
では画像で見ていきましょう。
自分のコートでパスを出されたらボールとほぼ同時に助走を開始する。
空中でボールを待ちセッターにトスを合わせてもらう。
この時にトスを呼ぶようにすればセッターもトスを上げやすくなります。
タイミングがシビアなので必ず声を出して入るようにしましょう。
そうしなければなかなかトスが合わなくなる傾向が強いです。
そのまま一瞬で相手コートに叩き落とす。
スパイクのタイミングの中でも比較的合わせやすいので基本練習には良いかもしれません。
僕も中学時代は、ひたすら速攻を打ってボールを打つ感覚や助走のやり方を養ったものです。
どんどん練習してください。
1-4. スパイクのタイミング マイナス・テンポ
スパイクのタイミング最後を飾るのは…マイナス・テンポです!
え~と、解説の前に確認しておきたいのですが、やり方本当に知りたいですか?
答えが「NO」って方は読み飛ばして下さい。
なんでこんな事を聞くのか?
このマイナス・テンポは…とても難しいからです!
一応、特徴を挙げるとこんな感じです。
〇 マイナス・テンポ特徴
- 空中でボールを待つ対空力が必要不可欠
- パスを出されたら状況によっては一瞬ボールから目を離す事になる
- マスターするとブロッカーが反応出来ない事も度々見受けられる
- 試合会場で決めると…
今までのパターンだと画像付きで解説するのですが…
申し訳ありません。
正セッターが不在のため撮影できませんでした( ;∀;)
まぁ、他の画像を引用しましょう。
こんな感じで空中でボールを待ってトスが上がって来たら相手コートに叩きつけるのです。
その状況を作るためには最初の助走をトップギアに入れる必要があります。
目安としては味方がパスを出した瞬間にボールの軌道、セッターに返球されるまでの時間を読み取りボールよりも早く助走をしなければなりません。
そのためボールから一瞬目を離し、背後に感じながら助走をする事も…。
そろそろ気づいておられるでしょう。
マイナス・テンポはジャンプ力とある程度の経験が必要になってくるのです。
僕自身、試合でいつも使えるわけではありません。
空中でトスを待つため常に全力ジャンプは当たりまえ。
更に僕は3流選手なので、相手が強豪で集中力も気力も上がった状況で、味方のパスがきっちりと返っていないと使えません。
試合会場で橋本マナミのようなセクシーなお姉さんが声援(黄色い方)を送ってくれれば使いまくれるのですが、そんな女性もいません(泣)
しかし決めた時が一番最高なのもマイナス・テンポです。
使う選手が少ないため、試合会場もざわつく事もありました。
更にタイミングがめちゃくちゃ早いので、初見だと相手ブロッカーも反応できず遅れてジャンプしてきます。
慣れて来たとしても常にブロック一枚はマークしなければならないので、サイドのスパイカーのブロックが一枚になる事も増えるです。
マスターするのに時間はかかりますが、それに見合うメリットが手に入るのもマイナス・テンポの特徴です。
とにかくスピードとジャンプ力命のこのスパイク。
これが出来るようになれば最速のセンターも夢じゃないかもしれませんね。
道のりは厳しいですが挑戦する価値は十分ありますよ。
2. スパイクのタイミング補足説明
第一章で全てのタイミングを紹介しました。
ここで一つだけ補足説明をします。
それは…人によってはタイミングが若干異なるということです。
どういう事かと言いますと、例えばセカンド・テンポを例にあげましょう。
先ほど解説の時に「通りセッターがトスを上げたらほぼ同時に助走開」と表記しました。
ただこれはあくまで目安です。
例えば男子高校生でかなりのジャンプ力がある選手なら、もう少し早く助走を開始しなければタイミングが遅いです。
反対にそれほどジャンプ力が無いのであればもう少し遅くしなければタイミングが早くなります。
この差にはコンマ数秒程度の差しかないと思われますが、そのコンマ数秒がタイミングの善し悪しを分ける事もあると覚えておいて下さい。
では最後に「コンマ数秒」の誤差を修正する基準を記しておきます。
サード・テンポの時にも少し触れましたがこんな感じです。
〇 スパイクのタイミングのズレの目安
- ボールを打つ時に肘が下がってしまう⇒ 入るタイミングが遅い
- 打つ時にボールの下を叩いてしまう⇒ 入るタイミングが早い
この状況になったのであれば助走開始のタイミングを早めたり遅らせたりして修正して下さい。
繰り返し繰り返し修正して自分のタイミングを体に覚えさせる。
一見、遠回りのように感じますがスパイクのタイミングを覚えるためにはこれが一番だと思います。
しかし、試合になればいつも同じようなトスが来て同じタイミングでスパイクが打てるわけではありません。
次の章ではその状況の対処方法を見ていきましょう。
3. スパイクのタイミング実戦用
試合の中でスパイクを打つにあたり、全てが同じトス、同じタイミングと言うのはありえません。
パスが悪くてトスが高かったり低かったりする事も考えられます。
ではその状況になったらどうしたらいいのか?
第三章ではスパイクのタイミングの応用編を見ていきましょう
3-1. 自分が思っていたトスよりも低かった場合の対処方法
試合中に上がって来たトスが低くてネットにかけてしまう。
こんな経験ありませんか?
「ネットにかけるなよっ!!無理ならオーバーで返せっ!!」
響き渡る監督の怒号。
でもね、どうせならどんなトスでも打って決めたいですよね。
じゃあ、トスが低かったらどうしたらいいのでしょうか?
それがこちら。
〇 スパイクのトスが低かった時の対処法
- セッター、二段トスを上げるプレイヤーの手からボールが離れた瞬間にボールの軌道を読む
- 通常の打ち方のフォームだとタイミングが合わないので、削れる動作を削っていく
- まずはバックスイングを通常より抑えて小さくする
- とにかく素早くジャンプし、空中で打つ前のフォームもあまり後方へ上体を反らさないようにする
- スパイクを打つ時もスイングはコンパクトにする
- 両足で着地する
このように余分な動きを削り取る事が大切になってくるのです。
当然、フルパワーで打てないので威力も若干下がりますが、それでもチャンスボールを相手にあげるよりもマシでしょう。
低いとすも経験の中で培われて行く傾向が強いですが、やり方を覚えておいて損は無いので頭の片隅にでも置いといて下さい。
次は高いとすの打ち方を見ていきましょう。
3-2. 自分が思っていたトスよりも高かった場合の対処方法
今度は逆に自分が予測していたのよりもトスが高かった場合の対処方法です。
これもたまに見られる状況ですね。
とくに小中学生が二段トスをアンダーで上げる時が多いですね。
力加減がわからないのでめっちゃ高くなるんですよね(笑)
しかし、どんなトスでも打つのがスパイカーの仕事。
高いトスはこうして対処しましょう。
○ 高いトスの打ち方
- 高いトスが上がって来たら、タイミングを計り助走を開始する
- ボールが落下し始めた頃にバックスイングを行いジャンプ開始(あくまで目安)
- 左手をしっかりと上げ、右肘を下げないようにし空中で姿勢を整える
- タイミングを見てボールを叩く
- 両足で着地する
高いトスも低いトスも共通項目としては「バックスイング」と「助走開始のタイミング」ですね。
この二つも体で覚えるしかありません。
しかし自然に出来るようになればスパイク決定率も上がります。
実際の試合でやるのが一番練習になると思うので、まずは…レギュラーを取りましょう!!!
4. バレーボールのスパイクのタイミング まとめ
それでは最後にスパイクのタイミングをもう一度おさらいしましょう。
〇 サード・テンポ特徴
- トスが非常に高いため自分でタイミングを合わせやすい
- 主にオープンと呼ばれている攻撃
- 高さとパワーを兼ね備えた選手に適している
- ほぼ100%二枚ブロックにつかれるデメリットがある
- どちらかと言うとスパイカー任せのタイミング
- 後輩にめっちゃイケてるセリフを吐ける
〇 セカンド・テンポ特徴
- オーソドックスなスタイルで比較的タイミングをつかみやすい
- レフト(ライト)平行やセミの時のタイミング
- 高さやパワーはもちろんテクニックやスピードを兼ね備えた選手も使えるオールマイティなタイミング
- コツさえ掴めば他のテンポに比べてやりやすい(特にセミ)
- 通常でも出来なければいけないがコンビバレー中心のチームでは特に重要なテンポである
〇 ファースト・テンポ特徴
- とにかくスピード命
- セッターが先に助走をしてきたスパイカーに合わせるため若干セッター任せ傾向が強い
- スピードの速い選手におすすめ
- セッターとの息を合わせる事が重要
〇 マイナス・テンポ特徴
- 空中でボールを待つ対空力が必要不可欠
- パスを出されたら状況によっては一瞬ボールから目を離す事になる
- マスターするとブロッカーが反応出来ない事も度々見受けられる
- 試合会場で決めると周りがざわつく事がある
〇 スパイクのタイミングのズレの目安
- ボールを打つ時に肘が下がってしまう⇒ 入るタイミングが遅い
- 打つ時にボールの下を叩いてしまう⇒ 入るタイミングが早い
〇 スパイクのトスが低かった時の対処法
- セッター、二段トスを上げるプレイヤーの手からボールが離れた瞬間にボールの軌道を読む
- 通常の打ち方のフォームだとタイミングが合わないので、削れる動作を削っていく
- まずはバックスイングを通常より抑えて小さくする
- とにかく素早くジャンプし、空中で打つ前のフォームもあまり後方へ上体を反らさないようにする
- スパイクを打つ時もスイングはコンパクトにする
- 両足で着地する
○ 高いトスの打ち方
- 高いトスが上がって来たら、タイミングを計り助走を開始する
- ボールが落下し始めた頃にバックスイングを行いジャンプ開始(あくまで目安)
- 左手をしっかりと上げ、右肘を下げないようにし空中で姿勢を整える
- タイミングを見てボールを叩く
- 両足で着地する
いかがでしたか?
この記事により、スパイクのタイミングがいかに大切かわかっていただけたと思います。
もうね、例えるなら恋と同じくらいタイミングが重要なのです。
一本一本の積み重ねがベストなタイミングとなり、そのベストなタイミングが猛打を生むのです。
僕が中学時代、ある先輩が二段トスを失敗した僕にこう言ってくれました。
「赤鬼・・・トスは適当に高く上げろ。後は俺が合わせて決めるから!」
サード・テンポの時にあったシチュエーションですね。
この言葉通り、適当に高く上げたトスを先輩は公言通り決めてくれたのです。
めちゃくちゃカッコ良かったです。
その台詞が言いたくて言いたくて徹底的にタイミングをつかむ練習を行い、自分が3年生になった時、同じセリフを後輩に言いました(笑)
自分でスパイクのタイミングがとれるようになると、こんなセリフも吐くことが可能になるのです。
そうなると後輩の皆さんのあなたを見る目も変わってくるでしょう。
そんな格好良い先輩、強いては格好いい選手を目指してがんばりましょう!!
もしもわからない事があれば下記コメント欄に気楽に書き込みしてください。
上達する気満々であれば返信は100%しますのでヽ(*´∀`)ノ
(ただし明らかに冷やかしとこちらが判断した場合はコメントは削除させていただきます)
というわけでスパイクのタイミングでした!
それではまた。