バレーボールの花形ポジションと言えば大多数の方がこう答えるでしょう。
レフトスパイカー(レフトアタッカー)だと。
今日はそんなレフトスパイカーの主砲についてのお話です。
こんにちは!昔は死ぬほどレフト平行が苦手だった・・・赤鬼です。
何千本も打ったおかげでできるようになりました。
さて、今回はレフトスパイカーの主砲レフト平行のポイントを解説したいと思います。
レフト平行はオープントスのように高さとパワーでねじ伏せるような攻撃とは違い、スピードやテクニックを駆使して点を取る事も可能です。
もちろん高さとパワーがあるにこした事はありませんが、テクニックがあれば身長が多少低くとも攻撃を決める事もできます。
そんなレフトの主砲の打ち方をこれから見ていきましょう。
1. レフト平行 一連の流れ
では、レフトスパイクの「平行」の一連動作を紹介します。
○ レフト平行一連の流れ
- 自分がボールを取らない(チャンス、ディグ、サーブカット等)とわかったら、すぐに助走開始位置に移動する
- セッターがトスを上げた瞬間に助走開始(セカンド・テンポ)
- バックスイングを大きくとる
- 両手を上げてジャンプする
- 空中で弓矢を引くようなポーズを取る(ボウ・アンド・アロー)
- 左手をしっかりと上げて右肘を下げないようにする
- タイミングを見計らってボールのやや上部を叩く
- 両足で着地する
- もしも相手にレシーブされた場合すぐにブロックに移行する
次に画像で見ていきましょう。

間違っても上記の写真の「緑のサークル」に開かないようにしましょう。
ボールをピンポイントでとらえる事しかできなくなるので、かなり打ちにくくなります。
万が一、開く時間が無くて「緑のサークル」にしか開けなかった場合、距離が短めの平行を上げてもらいましょう。
今回は「青のサークル」から打ってみたいと思います。(写真のコメントはオープントスの時に撮影したものなので無視してください。)

ジャンプ力が高かったり滞空時間が長い人は、もう少し早く入ったほうがタイミングが合いやすいでしょう。

ただしトスが思ったよりも低い場合は、逆にバックスイングを小さくしてジャンプしましょう。
こうする事によりタイミングが合います。

これが高く跳ぶためのポイントです。

この直後に右半身を後方へ弓を引くように反らします。





以上がレフトスパイクの「平行トス」のポイントです。
2. もう一つの平行(?)「ひかり」
先ほどの紹介させていただいたスパイクが通常の「平行」でした。
しかし皆さん、並行にはもう一つのパターンがあるのを知っていますか?
その名も・・・
ひかり攻撃です。
特徴としてはBクイックよりも遅く、平行トスよりも速い攻撃となります。(Bクイックと平行の中間のスピードです。)
また、かなり速い攻撃なので判断を誤るとブロックが間に合いません。
過去対戦した中で、使ってくるチームはほとんどいませんでしたが、本当にやりにくかったのを覚えています。
ちなみに「ひかり」とは新幹線の「ひかり」に由来するとか(^_^;)
この呼び方は、ほぼ定着していないので知る人ぞ知る攻撃です。
少なくとも20年以上前には存在していた呼び方なんですが、他の人に言っても全く通用しません。
とは言えトスを合わせるのはかなり難しいですが、自分のチームの平均身長が低い場合は非常に有効な攻撃なので一度練習してみるのもありでしょう。
スピードバレーもなかなかカッコイイもんですよ♪
3. 平行トスまとめ
それでは「平行トス」をまとめていきましょう。
○ レフト平行一連の流れ
- 自分がボールを取らない(チャンス、ディグ、サーブカット等)とわかったら、すぐに助走開始位置に移動する
- セッターがトスを上げた瞬間に助走開始(セカンド・テンポ)
- バックスイングを大きくとる
- 両手を上げてジャンプする
- 空中で弓矢を引くようなポーズを取る(ボウ・アンド・アロー)
- 左手をしっかりと上げて右肘を下げないようにする
- タイミングを見計らってボールのやや上部を叩く
- 両足で着地する
- もしも相手にレシーブされた場合すぐにブロックに移行する
○ ひかり攻撃
- Bクイックと平行の間程度の速さのトス
- 平均身長が低いチームにおすすめ
- タイミングが難しくかなりの練習が必要
以上がレフトスパイクの1つ「平行」のポイントです。
最も使用頻度が高いトスなので色んなタイミングや入り方、また状況に合わせて「リバウンド」「フェイント」「ブロックアウト」を使用しましょう。
かなりバリエーションが豊富なので極めるには時間がかかりますが、それを極めた時・・・あなたは「エース」の称号を手に入れる事ができます。
道のりは険しいですが、険しいからこそ花形ポジションなのです。
頑張りましょう!!
それではまた。


こんにちは中学1年の佐藤です。僕はチームのレフトエースとしてプレーしています。しかし、悩みがあり、レフト対角の身長175㎝のもう一人のエースより打てないことです。(僕は166㎝です)。そして、その原因は、おそらくジャンプ力のなさだと思います。足の筋肉はわりとあるのですが、上手く飛ぶことができません。コーチには、左足のブレーキができてないこと(つまり前飛び)と、下半身だけで飛んでいると言われました。これらが原因で、僕の最大の悩みである飛んだときに足が曲がらないことに繋がると思います。赤鬼さんの記事はとても参考にさせていただいていますが、体が固く、左足を内側に入れ、ブレーキをかけることができません。なので、今回は、赤鬼さんに教えて頂きたいことがあります。それは、「上半身を使い、しっかりと高く飛んで、ボールを体の前でとらえてスパイクを打つためにはどうすればいいのかということです。長文呼んで頂きたいありがとうございます!
佐藤さんへ
コメントありがとうございます。
中学一年生とは思えないしっかりとした文章ですね(^^)/
さて、佐藤さんのコメントを見たところスパイクの助走に問題が隠れて良そうですね。
前跳びになる原因として、最後の踏み込みの時に両足の前後の間隔が広い事が挙げられます。
また、両足が正面に向いていると前跳びになる傾向が強くなるのです。
ですから、しっかりと両足を斜め右前方へ向けるようにしてみましょう。
また、高く跳ぶためにはバックスイングをしっかりと行い、体を連動させて跳ぶ必要があります。
よくバックスイングが連動できなくて跳べない子を見ますが、自分が該当していないか確認してみて下さい。
詳細は下記記事にも載せてありますので参考にしてみて下さい。
https://ikkitousen0413.com/archives/3484.html
また、前跳びになる原因もこちらに詳しく載せています。
https://ikkitousen0413.com/archives/6997.html
ボールを前で取るためには落下地点を見定めて、そこに最後の踏み込みの時に左足が踏み込まないようにする必要があります。
必ず落下地点よりも後ろに左足が来る用意してください。
https://ikkitousen0413.com/archives/4039.html
最後に身長が低くて前跳びになるのは、全部が全部悪い事ではありません。
このように特殊な方法で打つ事も可能です。
https://ikkitousen0413.com/archives/8542.html
対角のレフトの方と全く同じプレイをする必要はありません。
あなたはあなたのやり方で点数を稼いでいけば良いんですよ。
向こうの体格が勝っているのであれば、こちらはテクニックで勝負して行きましょう。
あなたならできますよ(‘◇’)ゞ
赤鬼さんへ
ありがとうございます。様々なアドバイス。
その後、赤鬼さんに教えてもらったテクニックを使い、コートに突き刺すようなスパイクでなくても、ブロックアウトなどでチームに貢献できると思い、ブロックアウトを狙いました。すると、練習試合のとき、コーチに「相手のブロックをぶっ飛ばせ!」って言われて、赤鬼さんに教えてもらったことひとつひとつ思い出して「ここだ!」ってとこで打ったら、なんと!なんと!相手ブロッカーの指を折ってしまいました!ホントにありがとうございます!今後も悩みなどがあれば赤鬼さんにぜひアドバイスして頂きたいです。
佐藤さんへ
返信ありがとうございます。
いやー!
凄いですね!
僕がアドバイスさせていただいて、そんなに日数は経ってないのに学習能力と実行する力は大したもんです。
相手のブロッカーには気の毒ですが、指をへし折るなんて漫画でしか見た事がありませんよ!
元々それだけの能力があった証拠でしょう。
あなたはこれからが楽しみなプレイヤーですね!
その調子で頑張って何人もの指をへし折ってやりましょう(・∀・)
こんにちは。
今、チームのレフトとして試合に出ている高校2年の者です。僕はバレーボールをしている高校生の中では身長が小さい方で175センチしか無いです。もともとジャンプ力はあった方なのでスパイクで困るということはあまりなかったのですが少し前からスパイクを打つたびに腰がメキッって音を立てて痛いんです。
現在の最高到達点は3メートル30センチで単純計算で上に1メートル7センチ飛んでいることになります。
ですが、腰の痛みのせいで打点が10センチから二十センチほど落ちてしまうことも多々あります。
腰に負担がかからない方法、又は腰のケアの方法ってありますか?
教えてくださると幸いです。
バレーボール大好きさんへ
コメントありがとうございます。
1メーター7センチもジャンプができるなんて凄いですね!
ただ、そのジャンプ力が体に大きな負担を与えているのは間違いないでしょう。
そしてこの手の質問に対していつも答えるのですが、整骨院や病院などに行って医師に相談してみてくださいとしか言いようがありません。
これは整骨院を経営している友人から聞いたのですが、腰が痛いといってネットに出回っているようなストレッチをしたとしても、すべての腰痛に効果があるわけでは無いのです。
その腰の痛みの原因を見つけ出し、その痛みに効果のある適切なストレッチをやる必要があるからです。
そして、あなたの場合だと、足の関節などが硬くて着地したときの衝撃が腰に負担をかけて腰痛になっている可能性もあります。
このようにひとえに腰痛だと言っても、必ずしも腰の下に原因があるわけではありません。
いちど整骨院の先生などによく見てもらって、適切なストレッチを行うようにしてみてください。
後は、腰痛が緩和したときに再発防止のためのストレッチなどを聞くのもいいかもしれません。
さらに、体感トレーニングなどで補強すれば腰痛は起こりにくくなると思います。
実際に、僕も中学時代に腰痛を患っていましたが、腹筋背筋などの体感トレーニングを行うことによって腰痛は起こらなくなりました。
あなたのように素晴らしいジャンプ力を持っている選手を、怪我なんかで潰すには本当に惜しいと思います。
必ず腰痛を克服し完全復活できることを願っています。
そして再び行動で羽ばたいて、大活躍できるようになってくださいね♪
また何かあればいつでもコメントください。
お大事に(´∀`)
赤鬼さんへ、
返信ありがとうございます!
やっぱりそうなんですか…
また親に負担をかけてしまうと思ったので若干気が引けますが、腰は一生大事な部位なので今のうちに改善しようと思います。
11月の春高の県予選が終わったあたりに行ってみることにします
とても丁寧な回答ありがとうございました!
バレーボール大好きさんへ
返信ありがとうございます。
腰痛はパフォーマンスを一気に落とすので、早期治療をオススメします。
そして腹筋、背筋をすれば効果的に腰痛予防が可能です。
トレーニングをしても問題ないか?
その辺りも病気で確認してみてくださいね
^_^
平行を打つ時にトスを空中で待つようにしてるのはダメですか?待たずに飛んですぐ打った方がいいんでしょうか。普段のトスならすぐ打って少し高めにずれたら空中で待つと言うことをやってるんですけどデメリットとかありますか?
ルパンさんへ
コメントありがとうございます。
平行トスを空中で待つようにするのは全く問題ありません。
また、待たずにすぐ飛んで打つのもありでしょう。
ただ、すぐに打つよりも跳んで待った方が空中での溜めも作れますし、落ち側にスパイクを打つと体重も乗って威力も上がります。
反対に跳んですぐに打つのは威力は落ちますが、相手ブロッカーが味方のセッターのトスに振られて遅れて来たら、ブロックにかかりにくいメリットもあります。
一番ベストは、早いトスで空中で待って打つですかね。
ブロックにもかかりにくく、なおかつ威力もある。
大塚高校などもそんなレフトスパイクだったと思いますよ♪
まずは両方打ち分けられるようにしてみてくださいd(^_^o)