0.3・・・
この数字、なんだかわかりますか?
強力なスパイクが打たれて床に到達する時間です。
と同時に、人間の脳から信号が送られて実際に動き出す時間でもあります。
という事はスパイクが打たれてから反応する時間は同じのため、理論上「ディグ」は不可能となります。
ですが我々バレー選手はちゃんと拾えてますよね?
それを可能にしているのが相手の動きからボールのコースを読む予測となるわけです。
更に無駄の無く素早い動きも関係しています。
その素早い動きを生み出すのが今回ご紹介する…
スプリットステップです!
こんにちは!バレーの強打レシーブよりも顔面レシーブの方が得意な赤鬼です。
今回のメニューは「スプリットステップ」でございます。
スプリットステップ?じゃんじゃそりゃ?
聞きなれない言葉で、こう感じられた人もいらっしゃるのでは?
元々テニスのフットワークで、サイドステップよりも素早く動けるメリットがあるようです。
そりゃそうですよね。
プロテニスプレイヤーのサーブって時速200km以上で飛んで来ますもんね。
少し調べてみたら、最速サーブは「サム・グロス選手」の時速237km…。
はい、写輪眼でも使わないと反応できないレベルです。(ちなみに錦織選手は時速200km)
しかし「うちは一族」でも無い我々は写輪眼は使えません。
その代わりに今回の「スプリットステップ」が一役買ってくれるでしょう!
前置き、脱線が長くなりましたが、そろそろ解説に移りたいと思います。
1. スプリットステップ一連動作
このアニメーションのように相手がボールを打ってくる瞬間に軽くピョンと跳ねるわけです。
それではポイントを見てみましょう。
〇 スプリットステップ一連動作
- 相手の体の向きやボールを打つ位置で位置取りをし腰を落として構える
- 相手がボールを打つ直前に軽くジャンプする
- 着地と同時に体を少し沈み込ませる(足を前後にすると前後にも反応しやすくなる)
- 重心が落ちたところでボールに体ごとぶつかるような感じで正面に移動する
では、画像で細かい解説に行きたいと思います。
正直「ディグ」は真正面に飛んでくる事なんてほとんどありませんが、今回は「スプリットステップ」の解説なのでスルーして下さい。
一応「横への動き」も後ほど解説します。
相手の動き、ボールを捕らえようとしている位置からコースを読みます。
写真では大分腰が高いですが、本来ならもっと腰を落とした状態(いつもの構え)で跳ぶ事をおすすめします。
※動きがわかるようにあえて腰を高くしています。
ちなみに中学生くらいなら、ボールの落下地点とスパイカーの助走の最後の踏み込みの位置を結び、その延長線上に打ってくる傾向が強いです。
相手がボールを打ってくる直前に軽くジャンプしましょう。
床から少しだけ足の裏を離すようにすると上手くいきます。
なるべくボールのコース正面に入りましょう。
腕を振らないようにしボールを面に当てるだけにしましょう。
後は自分のコート内にボールを上げたら完了です。
では次に横の動きを見ていきましょう。
2. スプリットステップ 横に来たボールの対処法
先程も書きましたが、バレーの試合において自分の正面にわざわざ打ってくれる親切なスパイカーはいません。
コースを予測しても、多少の誤差が出て正面以外で拾う場面がどうしても出てきます。
その時のスプリットステップをご覧下さい。
相手の動きからコースを読み、タイミングを見て軽くジャンプします。
ここまでは正面の取り方と同じです。
何と!?
ボールが右に来ましたで~!!
こんな時は右膝の力を抜いて左足で地面を強く蹴りましょう。
そのままボールに体ごとぶつけるようなイメージで横に進んで行きましょう。
多少体勢が崩れても面だけはセッターに向けるようにしましょう。
とは言え、変にセッターに返そうとするとネットを越える可能性が高いです。
コートのど真ん中やセッターポジションのネットから離れた部分に上げましょう。
以上、スプリットステップでした!
3. スプリットステップまとめ
ではスプリットステップ(バレーバーション)を最後にまとめましょう。
〇 スプリットステップ一連動作
- 相手の体の向きやボールを打つ位置で位置取りをし腰を落として構える
- 相手がボールを打つ直前に軽くジャンプする
- 着地と同時に体を少し沈み込ませる(足を前後にすると前後にも反応しやすくなる)
- 重心が落ちたところでボールに体ごとぶつかるような感じで正面に移動する
〇 スプリットステップ横の動き
- ボールが右に来た場合右膝の力を抜き左足で床を強く蹴る
- そのまま右方向へ進んで行く
- 大勢が整わなくても面はセッターへ向ける
- 下手にセッターに返そうとすればボールがネットを越える可能性がある(コートの真ん中辺りに上げる)
以上、スプリットステップの動きでした。
この方法ですが、僕がバレーをやり始めた頃はありませんでした。
いえ、もしかしたらあったのかもしれませんが、少なくとも当時の僕は存在すらわかっていなかったのです。
最近では「ハイキュー」にも紹介されるくらい認知度が上がってきています。
ですがっ!
正直、やってる選手はほとんど見たことがありません。
僕もバレーを教える時に一応やり方は伝えていますが、マスターした子はおろか、やろうとしている子もいません。
(もしかしたらやろうとしているけど僕がわかっていないだけかもしれませんが)
なので・・・
今がチャンスです!
我先にと言う気持ちで取り組んでマスターし、ライバルに差をつけましょう!
それではまた。
こんにちわ、江口です。
前に質問させていただいたのが、だいぶ前になるので、覚えてないかもしれませんが、江口です。
ウワァァアン‼︎助けてください!
スプリットステップをしてるんですが、カットが悪くなったようにしか、思えないのです!
まぁ、原因は僕にあるんですけどね…。
この記事を見る前に、ハイキューでスプリットステップを見て、練習でも取り入れてました。
少々遠いボールでも届くので、おぉ!これは画期的だ!と拾えるのが嬉しくて嬉しくて…。
まぁ、それが二ヶ月ほど前の僕です。
夏休みに入り、顧問のN先生が、「体力を鍛える!」と言い出したので、練習では毎日足がつり…中練の後のプール練…ヤッタァ!と思ったら泳がず歩く…。
まさに地獄でしたね…N先生は元ロッククライマーらしく、だからか、メニューが厳しい…。
おっと、思わず愚痴が…まぁ、耐えましたけどね!
……話が脱線しました。
それから久しぶりにボールを使った練習の時、スプリットステップで拾おうとしたら、ボールが胸にあたって落ちました。
感覚が鈍ってたかもしれません。
でも、確かに練習のボールのスピードは上がってました。
時には、足が宙に浮いてる途中にボールが来ることも…うう…。
前置きが長いのでまとめます。
・ステップを取り入れてから高めのボールが拾えない。
・フライングレシーブをしないと拾えないボールに対応できない。
説明します。
高めのボールとは、オーバーで拾うには低く、アンダーであげるには高いボールです。具体的には胸の辺りです。
いつもは若干後ろに飛んでアンダーであげるか、しゃがんでオーバーであげるかでした。サーブならオーバー、スパイクならアンダーですね。
でも、スプリットステップをすると着地するまでに0.2秒くらいあるじゃないですか?
簡単に言えば、間に合わないのです。
しかも、最近嫌味のようにそんなボールばっかり来ます。
しゃがみすぎてるのか?
ステップを意識していつもより低く構えすぎてるのかもしれないです。
フライングレシーブしないといけないボールに対応できない。
は、基本、スプリットステップは相手の手にボールが当たった瞬間飛びますよね?
すると、走って行ってフライングレシーブするのには、少々間に合わないんですよ。
アドバイス、お願いします。
長々とすみません。
1つ目の質問は、どうしても改善したいです。
僕のチームは、スパイクをカットするとのポジションが3.2.2です。わ、わかりますかね?
僕はレフトなので、前衛にいても、後衛にいても、守備の要です。
その僕が不甲斐ないのは、我慢できません。
サーブも、僕が狙われますし、相手から「五番(僕の番号)注意!」と言われもします。
スパイクもカットも、流石はエースだ、と言われたいのです。
アドバイス、お願いします‼︎
江口さんへ
こんばんは。赤鬼です。
スプリットステップの件ですが、ポジショニングが悪いかと思います。
胸元に来るようなボールばかりなら少し後ろの方で構えて、そこからレシーブするようにすれば問題解決です。
後ろに下がってそれでもなお胸元に打たれるのであれば気にしなくていいです。
なぜなら試合では相手のスパイカーはボールを叩き落としてくるわけなので、胸元に来るなんて事はポジショニングが悪くない限りほとんどありません。
次にフライングで取るボールに対応できないのもスプリットステップにこだわりすぎているからかもしれません。
フライングで取るようなボールだとこっちの動きの方が対応しやすいと思いますので参考にしてください。
https://ikkitousen0413.com/archives/6360.html
後ですね、トレーニングによって動きが悪くなっている可能性もあるかもしれません。
基本的にバレーは速筋を使うスポーツなので、ガンガンに高重量のトレーニングを行うと逆に動きが悪くなる事があります。
僕の教え子も高校の時になりました。
さすがに学校のメニューに口出しできるわけにも行きませんが、このような原因もあると覚えておいて下さい。
現状で出きるアドバイスはこれくらいですかね。
一度お試す下さい。
学校では、サーキットトレーニングなるものをやっています。
4分で回して、8エリア?
回っています。
それぞれで、
全力ジャンプ
腰の高さにジグザグに糸を張ってその間をジャンプ
体幹1(大文字、片手大文字(左右)、横向き大文字(左右)各30秒)
体幹2(プランク、横を向いて膝をついて腰をあげる(左右)、両手両足を浮かせる、仰向けで足を浮かせる各30秒)
コートの端から端(横四足歩行(大の字)、アザラシ、ブリッジ各往復、壁倒立)
反復横跳び20秒全力
ブロック5本往復
休憩
で、やっています。
先生も、短い時間で全力でやれ、と言っていたので、体幹以外は基本瞬発力とジャンプ力を鍛える練習です。
これが、40分ほどかけて毎日行われます。
そのあと、ダッシュで、コートの端から端(4本ダッシュ、後ろ向き2本、起き上がりダッシュ2本、後ろ向き起き上がりダッシュ2本、仰向け起き上がりダッシュ2本、切り返し2本)
をやって、アップ終了です。
まぁ、ランニングと体幹は入りますけど、とくに負荷をかけるものはないかと思います。
やはり、テスト期間で太ったのが原因と思われます。
腹の脂肪がなかなか落ちないんですよね〜
食べ物美味しいから食べちゃうんですわ。
ご回答ありがとうございます。
また、参考にさせていただきます‼︎
江口さんへ
サーキットトレーニングとか懐かしいですね♪
メニューを見てもなかなか充実している感じがします。
これから食べ物が美味しい季節なんでついつい食べてしまいますよね。
腹部の脂肪は最初に付くので要注意です。
糖質を少し抑えた食事を心がけるといいですよ。
ありがとうございます!
意識して抑えてみます。
ローソンのベルギーチョコホイップサンドもダメですかね…
ダメですよね…
当たり前か…
すみません…
江口さんへ
個人的に買い食いしている学生を見るのは好きなので、食べ過ぎない事とトレーニングもちゃんとやるのであれば大丈夫かと・・・( ̄▽ ̄;)
そうですね、トレーニング頑張ります!
今からの季節、おさつスナック食べれないとか、1年間後悔することになりますもんね!
赤鬼さんはどうですか?
おさつスナック美味しいですよぉ〜
江口さんへ
今、手元に「種子島産 安納芋使用」のおさつスナックがあります(笑)
マジですか…( ̄∀ ̄)
僕の今日のおやつそれでした。
土曜日に、練習試合に行って来ます!
それで、ちょっと聞きたいんですけど、赤鬼さんって意図的にスパイクフォーム分けてるんですよね?
って、普通そうか。
なんか、僕、意識してもしなくても、調子が悪い時は汚いフォームのボウアロー、調子がいいときは、サーキュラーなんですよ(⌒-⌒; )
しかも、Dではなく、円を描いてたんですよ((((;゚Д゚)))))))‼︎
どう思いますか!
意識しても変わらないんですよ!
あ、これは質問ではないです。
それで、考えたんですけど、ジャンプ力の調子の差かな〜って。
調子がいいとホントにブロックとか、ホントに調子がいいと向こうのレシーバーとか、見えますもん!
超興奮しますよ、向こうのエンドラインみえたら。
というわけで、土曜日練習試合!
いやぁー、楽しみ!
江口さんへ
こんにちは。
そうですか。
土曜日に練習試合なんですね。
僕のポジションはセンターなんですが、クイックを打つ時や基本はボウアンドアローです。
クイックの時に入るタイミングや打つスピードを上げる時はストレートアームスイングにしたりします。
そしてジャンプサーブや平行やオープンなんかは自分の中で最もパワーを発揮できるサーキュラーにしています。
ただ、僕は江口さんみたいに円を描くタイプの打ち方はできません。
D型のみです。
江口さんの場合、ブロックや相手のレシーバーが見えたりする時はジャンプの差とおっしゃっていますが、おそらく「集中力の差」「闘争心の差」ではないでしょうか?
「今日はよく跳べるな~」と思っても、せいぜい数センチ。
ジャンプ力でそこまでパフォーマンスが変わるとは思えません。
まぁ、その数センチがでかいんですけどね(笑)
とは言え、その若さでハッキリとブロッカーや相手レシーバーが見えるなんて大したものです。
これは土曜日の練習試合も期待できますね!
寒くなってきたので体調管理をしっかりとして、万全の状態で試合にのぞみましょう!(練習試合ですが)
了解です!
僕は、ブロックがクソ下手くそなので、また今度質問させていただきますね♪
今回も、丁寧な回答ありがとうございます。
了解しました!(^^)!