バレーボールのスパイクの打ち方!競技歴20年の集大成を今ここに!
孫子の兵法にこんな言葉があるのをご存知でしょうか?
攻撃は最大の防御なり
では、バレーボールの攻撃と言えば?
サーブともう一つ・・・そう。
スパイクです!!
こんにちは!スパイクは専らパワー勝負の・・・赤鬼です!
というより細かいテクニックは出来ないってのが本音・・・。
バレーのスパイクって上級者が打ったら大迫力ですよね!
「あんな凄いスパイクが打てたら格好良いなぁ・・・」
そんな憧れを胸にバレーの道に入った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしバレーボールのスパイクは簡単そうに見えて、実はかなり複雑な要素を兼ね備えたものです。
体育の授業でサーブ、レシーブ等は、それなりに形になりますがスパイクはそうは行きません。
強烈なスパイクは未経験者では難しいもの。
否!バレーの強力なスパイクは経験者にしか打てません!
今回はそんな難しいスパイクを打つためのコツを解説していきたいと思います。
僕が今までのバレー人生の中で何千、何万と打ってきたスパイク・・・。
そんなスパイクのコツを余すことなく、これでもかと言うくらいご紹介させていただきます。
基本的かつ重要な「助走」「タイミング」「フォーム」に始まり、「スパイクの種類」「スパイクの悩み解決方法」「超実践編」と全てをまとめてみました。
前置きが長くなりましたが早速解説に移りましょう。
自分が興味があるものから読みたい場合、下記の項目をクリックすればその章に飛びます。
では・・・括目せよっ!これがバレーのスパイクだ!!
1. スパイクのコツその1 助走
バレーボールのスパイクの打つコツとして、3つのポイントを押さえなければいけません。
「助走」「タイミング」「フォーム」の3つです。
この3つをマスターして、ようやくスパイクが打てるのです。
そこで一番最初に、スパイクの初期動作である「助走」を覚えましょう。
一連の流れは以下のとおりです。
○ スパイク助走のコツ(3歩助走)
- 左足を前に出した状態でスタート
- 左→右→左の順にステップを行う
- 最後の右→左のステップは「タン、タン」ではなく「タタン」と速いリズムで
- 最後のステップ開始時にバックスイングも開始(バックスイングは大きく)
- 最後のステップは大きく踏み込む(水たまりを飛び越えるように)
- 最後に両足は右斜め方向へ向ける
- 最後は軽く体重を後ろに体重をかけてブレーキをかける(前飛びを防ぐため)
○ スパイク助走のコツ(4歩助走)
- 右足を前にしてスタート
- 右→左→右→左の順番にステップ
- それ以外は1歩助走とポイントは同じ
以上が「スパイクの助走」のポイントです。
大人気バレー漫画「ハイキュー」にもこんな名言があります。
良いジャンプは良い助走から!
これは実に的を射た言葉でしょう。
どんなに脚力があっても良い助走が出来ないと、高いジャンプはできません。
当然高いジャンプが出来ないと、強烈なスパイクも打ちにくくなります。
スパイクジャンプを高めるためにも、まずは助走を徹底的にマスターしましょう。
バレーを初めて間もない方だと、助走だけ練習してもいいくらいです。
スパイクの助走は基礎中の基礎なのでしっかり一つ一つの動きを確認しながらやる事をおすすめします。
スパイクの助走を疎かにすると、いきなり壁にぶつかってしまうので要注意です。
実際に僕がバレーを教えている子達の中で、初期段階で適当にやっている子がいました。
そんな子はどうなると思いますか?
何ヶ月経ってもまともにスパイクジャンプができないのです。
この事からもわかるように、助走がいかに大事かおわかりいただけたと思います。
あなたもこうならないために、ポイントをしっかりと押さえてスパイクの助走を練習しましょう。
他の記事に写真付きで細かく解説してありますので合わせてご覧ください。
2. スパイクのタイミング
スパイクの助走がしっかりとできるようになったら、次に押さえるポイントは「タイミング」です。
いくら助走がしっかりとできても入るタイミング、跳ぶタイミングを間違えると強烈なスパイクは打ちにくくなります。
例え何十年も経験しているベテランの人でも、タイミングが合わないと100%のスパイクを打つのは難しいのです。
この事からもわかるようにスパイクのタイミングも重要な役割を担っています。
タイミングを掴むためには、まずは「テンポ」を覚えましょう。
主に4種類があるので見ていきましょう。
○ スパイクのタイミングその1「サード・テンポ」
- 高く上がったトスに対して、スパイカーが余裕を持って助走を開始するのが「サード・テンポ」
- 特徴としては自分でタイミングを合わせやすい
- オープン系スパイクの時のタイミング
○ スパイクのタイミングその2「セカンド・テンポ」
- セッターがトスを上げた時、ほぼ同時に助走を開始するのが「サード・テンポ」
- 特徴としてはトスが低かったり高かったりすると少し打ちづらくなる
- 平行系のスパイクの時のタイミング
○ スパイクのタイミングその3「ファースト・テンポ」
- 先に助走をしてきたスパイカーにセッターがトスを合わせるのが「ファースト・テンポ」
- 特徴としてはタイミングが合わなければたちまち強打が打てなくなる
- クイック系(速攻)スパイクのタイミング
○ スパイクのタイミングその4「マイナス・テンポ」
- セッターが先にジャンプして空中で待っているスパイカーに対してトスを上げるのが「マイナス・テンポ」
- 特徴としてはセッターのテクニック、スパイカーのジャンプ力(空中で待機できるくらい)の2つが揃わないと出来ない
- クイック系のスパイクのみ使用可能
- セッター曰く「目標物(スパイカー)があるから非常に上げやすい
以上、スパイクのタイミングまとめでした。
ちなみに個人的に最も難しいと思うタイミングが「マイナス・テンポ」です。
パス出しされたボールの軌道を読む能力、素早く助走をするスピード、空中で待つ滞空力を兼ね備えて初めて使えるテンポとなります。
さて、初心者の方が良いタイミングで入るポイントとしては、まずは上がってきたトスのボールを打たずに自分の最高打点でキャッチする練習などをすると良いでしょう。
段々と自分のタイミングがわかるようになってきます。
もちろん試合の中ではトスが低い高い、長い短いなどがあります。
そこでスパイクを打つためにも、タイミングを自分で合わせる技術が必須になってくるのです。
しかし、これは経験などで場数を踏む必要があります。
経験に裏付けされるようになると、自分でベストなタイミングに調整できるようになってくるのです。
そのためにも練習あるのみ!
まずはスパイクのタイミングをはかるために次の関連記事を参考にしてください。
タイミングに関して基本的な事が書かれています。
3. スパイクのフォーム
「赤鬼さんみたいなスパイクを打つにはどうしたらいいんですか?」
僕がコーチをしていた時、こんな事を聞かれた事があります。
だからいつもこう答えます。
「強いスパイクを打つコツは、強いスパイクを打つのに適したフォームを身に付ける事です。」と。
では、強いスパイクを打つのに適したフォームとはどんなものか?
まずはそれを見てみましょう。
〇 ボウアンドアロー
- ボールをしっかりと見ながらタイミングを計って助走を開始
- バックスイングを大きく行う
- 両足を時計の2時の方向へ向ける(ネットを12時の方向と仮定して)
- 両手をバンザイするように跳びほぼ真上に上げる
- 左手をしっかりと上げて弓を引くような形をとる
- 内旋を行い体を旋回させながらスイングしボールを打つ
- 両足で着地する
以上がスパイクのフォームのポイントです。
冒頭でも書いたように、「助走」「タイミング」「フォーム」この3本の柱が揃って初めて強烈なスパイクになります。
細かく言うと筋力やジャンプ力などの要素もありますが基本はこの3つです。
この3つの内どれか一つ欠けてもいけません。
バレーボールのスパイクのフォームを固めるには、スイングの練習をまず行いましょう。
フローターサーブ編でも紹介させていただいた壁際でのタオルスイングが効果的です。
それを家で行いつつ実際の学校での練習では、綺麗なフォームを固める事に専念しましょう。
最初は周りのベテランに対抗して強いスパイクを打つ事だけが目的になってしまいます。
そうなると大半の子が「無茶苦茶なフォーム」になります。
ドカっと強烈なスパイクを打ちたい気持ちは痛いほどわかりますが、最初は打てなくてもフォームをしっかりと身に付ける事を最優先にしましょう!
下記に添付した記事を参考に、スパイク練習の時に意識しながらやってみましょう。
4. スパイクの種類
一言にバレーのスパイクと言っても一種類だけではありません。
高さとパワーで勝負する「オープン」スピード感あふれる「クイック」実に様々な種類があります。
ではどれくらいあるかというとこちら。
〇 バレーボールのスパイクの種類
- オープン攻撃
- 平行
- セミ
- クイック
- 一人時間差
- バックアタック
- Bick
- ブロード
- エアフェイク
- コンビネーション
- 同時多発位置差攻撃(シンクロ攻撃)
最後のコンビバレーを多様化させようと思うなら、打てるスパイクの種類を増やすと良いでしょう。
下の記事に各スパイクの特徴と打ち方のリンクを貼っています。(記事作成がまだの分以外)
ガンガン練習して習得していきましょう。
5. バレーのスパイク問題解決編
スパイクを練習していく中で様々な問題点が浮上してきます。
ボールが手に当たらない、打つ時にかぶる、前跳びになる。
今までバレーをしてきた中で「打てない原因」と言うのは以下のものが多い傾向が強かったです。
〇 バレーのスパイクが打てない問題点
- ボールを打つ時にかぶる
- ミートが出来ずアウトになる
- ジャンプをする時に前跳びになる
- パワーが足りずコースに入られると簡単にカットされる
- バックスイングが弱々しくてパワーが発揮できない
- スパイクを打つ時に肘が下がる
- スパイクジャンプを上げるための上半身の使い方
- スパイクジャンプを上げるためのトレーニング等
大まか部分で言うとこんな感じでしょうか。
では順番に見て行きましょう。
5-1. ボールを打つ時にかぶる
スパイクを打つ時に1,2を争う問題点。
それが「かぶるスパイク」です。
過去を思い返してみると、身長が低い選手に多かったように思います。
スパイクがかぶるといくらパワーがあっても、盛大なホームランを打つ事になるでしょう。
では解決方法は?
答えは助走の最後の足の位置にあります。
スパイクがかぶる選手は、ボールの落下地点に左足を踏み込ませているのです。
スパイクジャンプは少しだけ前に跳ぶ形になるので、これでは100%かぶってしまいます。
この問題点を抱える人は、今一度 自分自身の最後の踏み込みの足の位置を確認しましょう。
ガンガン練習して習得していきましょう。
5-2. ミートが出来ずアウトになる
スパイクがかぶってアウトになる以外、ボールがコートから出てしまう事があります。
そう・・・原因は!
ミートが出来ていない!
とは言え、これは場合によっては武器になるんですけどね。
ミートが掛からずにちゃんとコートに入るボールは非常にディグ(強打レシーブ)がやりにくい傾向があります。
アウトになるのであれば問題解決に取り組む必要がありますが、きちんと決まるのであればそこまで躍起になって修正する必要性はないでしょう。
現に僕もミート下手くそですし・・・。
もしも修正が必要であるならば「壁打ち」が良いでしょう。
初めはバレーボールで、慣れてきたらテニスボールのように小さなボールで練習すると良いかもしれません。
5-3. ジャンプをする時に前跳びになる
問題点その3!
「ジャンプをする時に前跳びになる」です。
スパイクジャンプはバックアタックやジャンプサーブを打つ時には必要な跳び方ですが、前衛のスパイクを打つのであればたちまち「かぶった打ち方」になるでしょう。
その原因で最も多いのが・・・「最後の踏み込みの時の足の幅」に原因があります。
試しにやってみていただきたいのですが、スパイクの助走の最後に足の幅を思いっきり広げてみて下さい。
必ず前跳びになるはずです。
原因解決策としては常に足の幅を狭めるようにしてみましょう。
そして真上に跳ぶイメージでやると改善されて行く傾向にあります。
前跳びは初心者に多い問題点なので、最初に打ちに変な癖がつかないようにして下さい。
5-4. パワーが足りずコースに入られると簡単にカットされる
強力なスパイクは一日にしてならず。
とは言え、長い間練習しているにもかかわらず簡単にカットされては意味がありません。
強打レシーブはファイプレイであればある程、チームの士気を高めてしまいます。
と同時に、拾われているスパイカーにとっては恐怖でしかないでしょう。
ではどうするか?
パワーしかないでしょう!(とりあえずコース打ちは無視)
トレーニングでガンガン体を鍛えて、圧倒的パワースパイクをブチかます!
大丈夫!!
筋肉は裏切らない!
ガンガン鍛えるとは言え、めちゃくちゃ高重量のウェイトトレーニングをすれば良いってものではありません。
バレーに必要な筋肉を適切に鍛えましょう。
また、いくら筋肉があっても「強いスパイクを打つためのフォーム」が出来ないと、強力なスパイクは打てません。
適切なフォームありきのスパイクだと言う事もお忘れなく。
5-5. バックスイングが弱々しくてパワーが発揮できない
ある年のゴールデンウィークに大阪、兵庫の強豪中学校同士の練習試合を見ていました。
その時に気づいたのですが、強いスパイクを打っている子って共通してバックスイングが力強いのです。
反対にスパイクの威力がイマイチの子は、バックスイングが弱々しい印象でした。
これは一連の動作が上手く連動しておらず、爆発的なパワーが生じていないからだと思いました。
大砲のようなスパイクを打つためにも、まずはバックスイングを見直す事から始めましょう。
バックスイング・・・大事ですよ!
5-6. スパイクを打つ時に肘が下がる
スパイクを打つ時に肘が下がる原因は「タイミング」と「踏み込む位置」と「フォーム」の3つ。
しかし、フォームは簡単に改善できます。
脇を開いて外側へ向けるだけ!
たったこれだけなんだぜい!— 赤鬼 (@altair04131031) 2018年5月13日
スパイクを打つ時に肘が下がる・・・
これはバレーを始めて間もない方がよくなる傾向が強いようです。
スパイクの肘が下がる主な原因としては「タイミングが悪い」「スパイクジャンプの最後の踏み込みの位置が適切でない」「フォームが悪い」の3つになります。
特にフォームは癖になるとなかなか修正が難しいので、早急に直すようにしましょう。
ある部分を見せたら簡単に直るのでお試しください。
肘が下がらなくなったら、それこそ強力なスパイクも夢じゃありませんよ(それだけで打てるわけではありませが・・・)
5-7. スパイクジャンプを上げるための上半身の使い方
スパイクジャンプがなかなか高く跳べないって方は必見!
あまりジャンプできないって人は上半身の使い方が上手くできないという理由があります。
そんな人はこれを意識してみてください。
○ スパイクジャンプで高く跳ぶ方法
- バックスイングをしっかりと後方へ引く
- 最後の踏み込みの時に腰を前方へ曲げる
- 腕を前にスイングしながら上体を起こす(バンザイするようにして跳ぶ)
「バックスイングを意識して改善しただけで高く跳べるようになった!」と教えてくださった読者さんもいます。
今度はあなたの番かも!?
5-8. スパイクジャンプを上げるためのトレーニング等
先ほどの上半身の使い方でスパイクジャンプを上げる方法とは打って変わって、こちらではより具体的な方法を紹介しております。
それがこちら。
○ スパイクジャンプをアップさせる方法 一覧
- 筋トレ
- バックスイングを力強くさせる
- 助走のスピードを上げる
- 余計な脂肪を落とす
多少、身長が低くてもジャンプ力があればスパイクはガンガン打てます。
伸ばそうと思っても伸びないのが身長。
伸ばそうと思って伸びるのがジャンプ力です!
6. バレーのスパイク 超実践編!
さて、スパイクの基本的事項は終わりました。
そして問題点の解決方法も紹介しました。
最後はいよいよ・・・
実践編です!
バレーの試合は様々な状況が起こります。
綺麗にトスが上がって来て良いスパイクを常に打てるなんて事はありえません。
これから紹介していく項目は、その状況に対応する打ち方です。
言うなれば今までの試合の中で培われて来た技術!
それをこれから解説していきましょう!
項目は以下の通りです。
〇 バレーのスパイク実践編
- 予想よりも高いトスが来た時の打ち方
- 予想よりも低いトスが来た時の打ち方
- 予想よりも短いトスの打ち方
- ネットに近いトスの対応方法
- 各コースの打ち方
- スパイクのスイングを高速にする方法
- 身長が低い選手のスパイクの打ち方
- ブロックアウトの打ち方
それでは行きましょう!
実践編開始!!
6-1. 予想よりも高いトスが来た時の打ち方
中学生によくありがちなんですが、二段トスをアンダーで上げたりする時に力加減が出来ずに予想よりも高いトスが来る場合があります。
そうなったらさぁ大変!
いつものように助走を始めてしまい、ボールの落下地点で待ちぼうけを食らう事があります。
では、どう対応するのか?
答えは・・・我慢です!
自分の予想よりもボールが高いと感じた瞬間に助走の途中でブレーキ!
そしてタイミングを整えて、ボールが落ち始めた頃を見計らって最後のステップを踏み込みジャンプしましょう。
これは理屈云々(うんぬん)よりも感覚の問題です。
慣れてくるとトスが上がった瞬間に高いと感じとる事が出来ます。
後は体が勝手に対応してくれるでしょう。
とはいえ、理屈を全く知らないよりも知っていた方が良いので覚えておいてください。
6-2. 予想よりも低いトスが来た時の打ち方
続いて予想よりもトスが低かった場合です。
これも同じように助走をして跳ぶと、スパイクを打った瞬間にネットにボールが掛かってしまいます。
このトスは大人でも十分にありえる事ですね。
では対応方法は?
バックスイングにあります!
通常のスパイクだとバックスイングは大きくとります。
これをトスが低いと感じた場合、小さくコンパクトにするのです。
それに伴ってジャンプをしてすぐに打つようにすると比較的まともなスパイクが打てるようになります。
普段の練習からトスをランダムに変えてもらうのも良いでしょう。
https://ikkitousen0413.com/volleyball-spike-low-set/
6-3. 予想よりも短いトスの打ち方
予想シリーズ第三弾。
短いトスの打ち方です。
さて、ここで少し思い出していただきたい事があります。
第五章で「前跳びになる問題点」を挙げました。
その時にバックアタックとジャンプサーブの時には使うべきと書いていたのですが、実はもう一つ使う場面があるのです。
それが短いトスの時なのです!
トスが短すぎるとブロードに切り替えなければいけない状況もありますが、そこまでむちゃくちゃ短いトスというものはほぼありません。
大半が前跳びを行う事により解決できます。
ジャンプ力は少し落ちますが、ブロックを前跳びによってかわせるので ほぼフリーで打つ事も可能です。
これも上記の問題点同様、感覚がものをいうのでスパイク練習の時にやってみてください。
6-4. ネットに近いトスの対応方法
あなたはトスがネットに近い場合どうしますか?
強引に力まかせに打てば十中八九ドシャットされて終わりです。
更にチームメイトからの怒りの声と言う特典付き(経験者は語る)
これに関しては様々な対応方法があります。
ブロックアウト、フェイント、そして・・・ワイピング。
最も無難なのがフェイントですが、カウンターを食らう危険性があるため正直おすすめできません。
まずは空中で勝負をする技術を身に着けるためにもブロックアウトを徹底的に練習しましょう。
ワイピングは下記記事にて詳しく載せてありますので参考にしてください。
少し難しいですが、マスターすれば決定率ほぼ100%になると言っても過言ではないでしょう。
6-5. 各コースの打ち方
バレーボールのスパイクにおいて、フリーで打たせてくれるお人よしは存在しません。
必ずブロックと言うジャーメスト(邪魔の最上級)が存在するのです。
コース打ちが全くできなかった中1の終わり、僕は上級生に連続ブロックされたムカつく思い出があります。
あなたが同じ轍を踏まないように、ここにコース打ちの方法の1つを紹介しましょう。
〇 レフトスパイク インナーの打ち方
- タイミングを見て助走開始
- ネットに対して鋭角に入る
- バックスイングを大きくとる
- 両手を上げるようにジャンプする
- インナー方向にに体を向けて高い位置でボールをとらえるようにして打つ
- 両足で着地する
これはレフトスパイクのインナーの打ち方ですが、下記記事に各ポジションの「クロス」「ストレート」「インナー」のコース打ちの方法を画像付きで紹介しています。
ある打ち方と共に・・・
あなたの該当するポジションの打ち方をぜひマスターして、ジャーメスト共を蹴散らしてください(スパイクやけど)
6-6. スパイクのスイングを高速にする方法
スパイクを打ち始めた人で肩にガチガチに力を込めて打っている人がたまにいます。
これでは強いスパイクが打ちにくいでしょう。
そう、強いスパイクを打つためには筋トレ以外にもスイングを高速にする必要があります。
スパイクスイングを高速にするにはコツがあるのです。
それがこちら。
〇スパイクのスイングを高速にする方法
- 助走開始の段階から肩の力を抜く
- バックスイングの時はリラックスしても力を込めて跳んでもOK
- 空中で再度リラックスする
- 外旋と内旋を意識する
- 内旋を行う時に腹斜筋にグッと力を込める
- ボールのインパクトの瞬間までリラックスする
- インパクトの瞬間に手首にグッと力を込めてスナップを効かせて打つ
空中で脱力をして外旋、内旋を上手く使う必要がポイントです。
最初は体の使い方がわかりにくくてやりにくいかもしれませんが、習得する価値は十分にあるでしょう。
https://ikkitousen0413.com/volleyball-spike-quick-arm-swing/
6-7. 身長が低い選手のスパイクの打ち方
バレーボールのスパイクにおいて、高さは非常に重要な要素です。
だからと言って、身長が低いからスパイクが打てないのか?
いいえ。
打ち方を工夫すれば、例え身長が低い選手でもスパイクを打つ事は可能です。
もしも、現在スパイクを打ってネットやブロックに頻繁に引っ掛かると言う方は以下の打ち方を実践してみましょう。
また、ブロックアウト等と併用すればプレイの幅も広がります。
〇背が低い選手のスパイクの打ち方
- 通常より少し長い助走距離を取る
- ネットから離れた場所で最後の踏み込みをする
- 前跳びをするために足の前後の間隔を広くする
- 前に跳びながらスパイクを打つ
さすがにこれだけではわかりにくいと思いますので、下記記事に詳細を載せていますので合わせてご覧ください。
今までの打ち方とは違った特殊な方法を紹介しています。
6-8. ブロックアウトの打ち方
身長が低かったり、トスがネットに近かったりして重宝するのがこちらのテクニック。
そう・・・ブロックアウトです。
ざっくりとしたやり方がこちら。
○ブロックアウト一連の流れ
- 助走をする時に相手ブロッカーの位置を確認(直視では無い)
- スパイクジャンプをして相手ブロッカーの指先や腕の外側を狙って打つ
- コート外に弾き出す
これでスパイクを決めたら、ドカン!と決めた時とはまた違った爽快感があります。
上級テクニックの上に、なかなか練習でやる機会も少ない学校がほとんどでしょう。
それでもできるようになったら、ここ一番の時でもスパイクを決める確率が高くなるのでマスターする価値が大いにあります。
パイプ椅子やブロック板、もしくは友達にブロックに跳んでもらって練習すると良いでしょう。
7. 終わりに
僕が中学1年の冬、大阪の某中学校で練習試合をしました。
試合に出してもらえるチャンスを監督にいただき、ラリー中にAクイックを打つ事に。
しかしガチガチに緊張し、かつスパイクの基本もまだまだだった僕はフェイントしかできませんでした。
だけど3本目にしてやっと決まったのです。
得点板の数字が1点加算されたのを見て、「あの1点は間違いなく自分で取ったものなんや」と感慨深い気持ちになったのを今でも鮮明に覚えています。
今でこそ当たり前のように打っているスパイクですが、僕自身もこんな時代がありました。
もしも今、スパイクを打てなくて悩んでいる方がいるのなら心配しないでください。
しっかりと練習し、努力研鑽を怠らなければ必ず凄いスパイクは打てます。
大切なのは「猛打スパイクを打つ」と言う目標が達成するまで挫けない、折れない、腐らない事です。
道はとてつもなく長く険しい道ですが、千里の道も一歩から。
少しずつでも良いので確実に前に進んで行きましょう。
強烈なスパイクを習得したあなたは、時には相手の心も破壊するでしょう。
そんなスパイクを目指して今から頑張ってみませんか?
全てのプレイヤーが試合に出れるわけではありませんが、僕が中1の冬に味わったあの感動を一人でも多く体験していただけたらと思います。
そのためにこの記事が皆さんのお役に立てたならば、僕自身も励みになり「スパイクのコツの記事」を書いた甲斐があるというもの。
あきらめずに努力し空中戦を制する大エースを目指しましょう!
それではまた。